父よ 作品情報
ちちよ
長年賭博で生計をたててきたジョー(ブリュノ・クレメール)は、死刑を宣告されて拘留中の息子マニュ(ヴァンサン・ルクール)のため、大統領からの特赦を得るのに必要な情報を懸命に収集していた。しかしマニュは賭博で大きなホテルを手放した父を軽蔑しており、ジョーも息子に対する愛情をうまく表現できない。ジョーはある晩賭博で大損した後、娼婦(シャルロット・カディ)に悩みを打ち明けたりしつつ、息子の訴訟のために闘い続ける。やがて彼の努力のおかげで、マニュは死刑を免れた。そして11年後、マニュは出所して自由の身に。ジョーは刑務所には迎えに行かず、家で待っていた。互いに短い言葉を交わす父と息子。まもなくマニュは文才を活かして作家として成功。自著の映画化作品の初日に、サイン会を催す。そこにジョーはやってきていたが、息子には会わずに帰っていった。マニュはそんな父に大きな感謝を捧げるのだった。
「父よ」の解説
死刑判決を受けたギャングの息子を助けるべく奔走した父親の愛を描く作品。監督・脚本・原作は「掘った奪った逃げた」のジョゼ・ジョヴァンニで、彼の自伝的作品である。製作は「マルホランド・ドライブ」のアラン・サルド。撮影は「今日から始まる」のアラン・ショカール。衣裳は「クローゼット」のジャクリーヌ・ブシャール。出演は「白い婚礼」のブリュノ・クレメール、「サルサ!」のヴァンサン・ルクール、「アメリ」のリュフュス、「ソフィー・マルソーの三銃士」のマリア・ピタレジ、「うつくしい人生」のミシェル・ゴデほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2002年6月29日 |
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キャスト |
監督:ジョゼ・ジョヴァンニ
原作:ジョゼ・ジョヴァンニ 出演:ブリュノ・クレメール ヴァンサン・ルクール リュフュ ミシェル・ゴデ ニコラ・アブラハム マリア・ピタレジ エリック・デフォス セドリック・シェヴァルメ シャルロット・カディ ガブリエル・ブリアン フランソワ・ペロー ミシェル・コルデス |
配給 | セテラ |
制作国 | フランス(2001) |
上映時間 | 115分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「グスタフ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2019-09-13
ジョゼ・ジョヴァンニが若き日の父との愛憎と葛藤を追憶する、親子の絆を描いた映画。フィルム・ノワールの男の世界だが、中味はとてもセンチメンタル。心情吐露の繊細さが好感を誘うフランス映画らしい佳作。寡黙な父親を演じるブリュノ・クレメールの渋い演技が味わい深い。ヴァンサン・ルクールも癖のない演技で纏まっているが、欲を言えば冷静さが勝る演出に若干の不満が残る。より深い感動を与えられる物語の内容だと思います。