赤い橋の下のぬるい水 作品情報
あかいはしのしたのぬるいみず
失業中の中年男・笹野は、孤独な死を遂げた人生の師と仰ぐホームレスのタロウを偲ぶうち、彼が生前「能登半島の日本海に面した赤い橋のたもとの家の壺の中に、宝物を隠した」と言っていたのを想い出し、そこを訪ねてみようと思い立つ。果たして、その家には痴呆を患う老婆・ミツと、男性と性的に交わらないと体内に水が溜まり、悪いことをしてしまう不思議な体質の和菓子職人・サエコが暮らしていた。そんなサエコとひょんなことから関係を持った笹野は、その後、地元の若い漁師・新太郎の世話で漁師として町で暮らしながら、サエコから体に水が溜まったと連絡を受ければ彼女の元へ馳せ参じる日々を送るようになる。そして彼は、ミツもまたサエコのような体質であったこと、彼女がタロウの女であったことなどを知る。そう、タロウの言っていたお宝とはミツのことだったのだ。それから暫くして、笹野はサエコが見知らぬ男・泰造と親しげに話すのを目撃する。実は、泰造はサエコの体の秘密を知っており、好き者の客に彼女を引き合わせようとしていたのだ。それを知った笹野は、彼からサエコを奪い返すと、彼女と何度も愛し合うのであった。
「赤い橋の下のぬるい水」の解説
居場所を失った中年男と、特異な体質を持つ女の愛を描くファンタジー。監督は「カンゾー先生」の今村昌平。辺見庸の原作2篇を基に、「うなぎ」の冨川元文、「AUDITION」の天願大介、今村昌平、杉山美枝が共同で脚色。撮影を「餓狼の群れ」の小松原茂が担当している。主演は、「降霊」の役所広司と「告別」の清水美砂。第20回環境映画祭フィクション映画部門賞受賞、第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(役所広司)受賞、第54回カンヌ国際映画祭正式出品、芸術文化振興基金助成作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2001年11月3日 |
---|---|
キャスト |
監督:今村昌平
原作:辺見庸 出演:役所広司 清水美砂 倍賞美津子 北村和夫 夏八木勲 北村有起哉 中村嘉葎雄 ミッキーカーチス 矢野宣 坂本スミ子 不破万作 小島聖 ガダルカナルタカ 田口トモロヲ モハメド・ラミン でんでん 三国一夫 高田渡 三谷昇 根岸季衣 井上肇 種村江津子 橋本亜由子 藤あけみ 尾山賀要子 山内孝郎 小池幸次 落合扶樹 はやしだみき 佐藤香奈 南谷朝子 |
配給 | 日活 |
制作国 | 日本(2001) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 119分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「赤い橋の下のぬるい水」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。