ザ・ダイバー 作品情報

ざだいばー

1966年。海に墜落した米軍の核弾頭搭載機を回収している深海ダイバーの中に、カール・ブラシア(キューバ・グッディングJr.)という一人の黒人の姿があった。1943年、ケンタッキー州ソノラ。少年ブラシアは貧しい小作農民の子として育つが、父の強い励ましもあり、村を出て海軍に入隊する。しかし海軍で彼を待っていたのは、差別やいじめという厳しい現実。コックや雑用係から甲板兵へ進み、やがてダイバーになることを夢見るブラシアだったが、ニュージャージーの養成所では、彼を鬼教官ビリー・サンデー(ロバート・デ・ニーロ)の敵意が襲う。しかしブラシアは、のちに結婚することになる医学部の女性ジョー(アーンジャニュー・エリス)の存在を支えに、見事ダイバーとなった。そして1966年。ブラシアは回収作業中、脚に大怪我を負ってしまう。脚を切断することを決意した彼は、義足をつけてリハビリに励んだ。だがハンクス大佐(デイヴィッド・コンラッド)は彼をクビにするつもり。そんなある日、ブラシアのもとにサンデーが現われた。いまや友情で結ばれている二人はハンクス大佐の陰謀に対抗したが、大佐は、最新の重い潜水服を着て歩く過酷な課題をブラシアに突きつける。そしてブラシアは、見事その課題をクリアーするのだった。

「ザ・ダイバー」の解説

伝説のアフリカ系アメリカ人海軍ダイバー、カール・ブラシアの半生をモデルに、人種を越えた男同士の友情や共感を描いた感動のドラマ。監督は「ソウル・フード」のジョージ・ティルマンJr.。製作 はロバート・テイテルとビル・バダラート。脚本はスコット・マーシャル・スミス。撮影は「キャンディマン」のアンソニー・B・リッチモンド。音楽は「英雄の条件」のマーク・アイシャム。美術は「ディープ・インパクト」のレスリー・ディリー。編集は「ソウル・フード」のジョン・カーター。衣裳は「仮面の男」のサルバドール・ペレス。出演は「フローレス」のロバート・デ・ニーロ、「ハーモニーベイの夜明け」のキューバ・グッディングJr.、「バガー・ヴァンスの伝説」の シャーリーズ・セロン、『A Map of the World』(未)のアーンジャニュー・エリス、「ザ・ファーム 法律事務所」のハル・ホルブルック、「シックス・デイ」のマイケル・ラパポート、「U-571」のデイヴィッド・キース、「Uターン」のパワーズ・ブース、「スリー・キングス」のホルト・マッカラニー、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のジョシュア・レナードほか。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2001年5月26日
キャスト 監督ジョージ・ティルマン・ジュニア
出演ロバート・デ・ニーロ キューバ・グッディング・ジュニア シャーリーズ・セロン アーンジャニュー・エリス ハル・ホルブルック マイケル・ラパポート パワーズ・ブース デイヴィッド・キース ホルト・マッカラニー ジョシュア・レナード デイヴィッド・コンラッド
配給 20世紀フォックス
制作国 アメリカ(2000)
上映時間 128分

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ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-07-13

実話を元にしている映画を見ると、純然たる事実と受け狙いの脚色の境目に漂うあざとさを感じてしまうことがあります。
それでも感動の実話ものの映画を見ると、文字通り感動して、世の中には凄い人がいたもんだ—–と、驚いてしまいます。

この映画の主人公である、黒人で最初のマイスター・ダイバーとなったカール・ブラシアの物語も例外ではなく、この人も絶対に諦めない人、そのものだと思いました。
でも、いったい、どこまでが純然たる事実なのかと、ふと疑問に思ってしまったのです。
あまりにもスーパーマン的に描かれているのが、その原因だと思いますが——-。

この映画には色々なエピソードがあるのですが、中盤を少し過ぎたあたりまで、それらが全部ぶつ切り状態に見えてしまいました。
エピソードがすんなりと繋がっているように感じなかったのです。
何となく舌足らずな脚本も気になりました。

だが、そういう欠点はあるものの、カール・ブラシアを演じているキューバ・グッティングJrと、その教官であるビリー・サンデーを演じているロバート・デ・ニーロは圧巻でしたね。

最終更新日:2024-07-23 16:00:02

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