ライフ・イズ・ビューティフル 感想・レビュー 6件

らいふいずびゅーてぃふる

総合評価5点、「ライフ・イズ・ビューティフル」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-19

文化放送のアーサー・ビナードのラジオぽこりぽこりで戦前日本の国策落語の話題を取り上げていた。庶民文化の喜怒哀楽も統制して仕舞う怖さ。イタリア映画の本篇では笑いとユーモアこそ最大の武器だったが

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-14

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

そして、ラストでは、愚直でひたむきなベニーニの頑張りが、夢のような奇跡を呼び起こすんですね。歴史は真実の愛に微笑みかけたのです。

この映画で、ベニーニの妻役を演じたニコレッタ・ブラスキは、実生活でもベニーニの奥さんと言う事で、庶民的で愛らしいキャラクターには、とても好感が持てましたね。
この映画は、全体的には、少々粗っぽさの目立つ作りながら、どんどんベニーニのペースに乗せられている自分に気づかされました。

頑なに息子の前で道化を演じ、どんな過酷な状況でも、笑いのある人生の素晴らしさを伝えた父親と同様に、ベニーニの演出も、あくまでファンタジーのスタイルを崩していませんね。
その強い信念が、我々の心を動かすのだと思います。

歴史の暗闇にユーモアという光を灯した勇気を、心から讃えたいと思いますね。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-14

この映画は、1990年代のチャップリンと称される、ロベルト・ベニーニの魅力満載の作品ですね。
結婚までの物語の前半は、とにかく笑いの渦で、テンポの良いドタバタぶりと、張り巡らされた笑いの伏線は、もう見事の一言に尽きますね。

それでいて、さりげない雨の中でのラブシーンなどは、とても美しく、忘れられない名場面でしたね。
ベニーニの嫌味のないキャラクターと、見事に仕掛けられた"恋の魔法"は、妻となる女性だけでなく、観ている我々の心までも、がっちりとつかみましたね。

しかし、ナチスのユダヤ人迫害の影響を受け、家族そろって、収容所でつらい生活を強いられる後半こそが、ベニーニ映画の真骨頂だと思います。
かくも悲惨な歴史の荒波に巻き込まれた家族の半生を、さらりとした笑いを基調に描き出し、爽やかな感動を演出しているんですね。

収容所内のマイクを使って、妻に呼びかけ、父子の無事を伝えるシーンや、死の間際に息子をかくまい、元気な行進を見せる父親の勇気と愛情には、ホロリとさせられましたね。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-12-07

子どもの方が真実を見抜いて居たのかも知れないが,希望の在る人生ゲームが願望の実現に大きく繋がった

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-07-14

ジム・ジャームッシュ監督のモノクロ映画「ダウン・バイ・ロー」のラストでロベルト・ベニーニとニコレッタ・ブラスキ嬢の余りの親密さから二人の共演した本編が懐かしく想い出された。本編は暗い時代だがファンタジックに大人たちが恰かもゲームか競技をしているかの如く収容所生活が描かれて居る、其れは子どもの眼に映ったワンダーワールド何だ❗️或いは余りにも残酷な現実の閉塞感をユーモラスに乗り超えんが為の処世術だったのかも知れない…。アウシュヴィッツ強制収容所の実話に於いても、チャップリンの映画「独裁者」に於いても笑いこそ最大の武器だったと言うのが歴史の真実で在ったー。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-05-30

ロシア映画<オーガスト-ウオーズ>を見ていたら本編を想い出した…。ロベルト-ベニーニと息子との強制収容所でのやり取りの寓話性と生き抜く知恵としてのユーモアが本編を感動的な作品にしてる♪実際、戦時下の極限状況でのサバイバルで今、ゲームで囚人役を演じているだけだ!と信じる事もまた、処世術だったー。日本でも戦前、教育勅語や軍歌が強制された時、子ども達の間でも其のパロデイ勅語やユーモラスな替歌が流行ったとか…。笑いは庶民に生きる勇気を与えたのだ。

最終更新日:2024-10-17 02:00:06

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