ロンゲストナイト 作品情報
ろんげすとないと
マカオ。裏の2大勢力が血みどろの抗争を繰り広げている。そんな状態に業を煮やしたかつての顔役ホンが、漁夫の利を得ようと表舞台に乗り出してきた。ホンに対抗するため、和解に達したボスのケイとシュウ。そんなある日、ケイがジョージの首に五百万ドルの懸賞金を掛けたという噂が裏社会に流れた。ケイは悪徳刑事であるサム(トニー・レオン)を呼び、濡れ衣を着せた張本人を探し出すよう命じる。汚れた権力を行使して横暴且つ残酷な捜査に及ぶサム。そして、その現場で微動だにしない香港から来たスキンヘッドに古ぼけたアディダスのスポーツバッグを下げた謎の男、イウトン(ラウ・チンワン)がいた。そんなサムの元に、自分の部屋から首のない死体が発見されたという情報が入る。死体の掌に「107」という数字が残っていることに不審がるサム。その後、ジョージの縄張りにあるナイトクラブのマネージャーが殺された。目撃者のホステス、フォン(マギー・シュウ)はケイの息子ウィン(マーク・チェン)が犯人であると証言する。サムはフォンを拷問で偽証させ、捜査線上に浮かんでいたイウトンを逮捕する。イウトンに冷酷な拷問を執拗に行い、口を割らせようとするサム。そこに以前、噂を流していたチンピラが口を割ったと連絡が入った。「黒幕はサムだ」と。署に戻り、デスクの上に大金の入った鞄が置かれているのを発見、それが暗花=懸賞金であることに気づいたサムは、自分がとてつもない罠に陥ったことを知る。その背後にイウトンがいることを確信したサムは、独房に閉じこめた彼と対峙する。イウトンは、全ての黒幕がホンであることを告げる。組織の手が自分に及ぶことを恐れたサムは、金を持って香港行きのフェリー乗り場に車を走らせる。チケット売場に並んでいた時、自分の車のトランクから、なんとウィンの死体が。警察用無線を傍受しながら執拗に逃げ、ロッカールームにたどり着く。金を隠そうと開いているロッカーを探すサムの前に、あの「107」番のロッカーが。おそるおそる扉に手を掛けると、そこにはイウトンが肩に下げていたスポーツバッグが。そして、中から連絡のとれなかったケイの首が。走るサム、そして通路にジョージの姿が。鉄砲玉と勘違いするボディ・ガードたちは銃を抜き、これが最後の罠なのかと諦めて応し、皆殺しにするものの身体中に弾丸を受けるサム。釈放されて車を走らせるイウトンと、後をつける一台の車。そこにはスキンヘッドに剃り上げ、イウトンと同じ服装をしたサムが。生き延びた彼はフォンを拷問にかけ、イウトンの居場所を聞き出してから轢き殺し、彼を追ってきたのだ。廃墟の中、二人のスキンヘッドの男が最後の決戦を繰り広げ、サムが勝利を収める。まんまとイウトンに化けたサム。だが、香港行きの船が出る港であえなく銃弾に倒れるのだった。車内で殺しを見ていたケイは、黒幕がイウトンであったと報告を受け、頭が切れすぎるのは良くないものだ、と口にしてそこを去った。
「ロンゲストナイト」の解説
マカオの覇権を巡って対立する黒社会の騒動に巻き込まれる悪徳刑事の姿を描いたサスペンス。監督は「パラダイス!」のパトリック・ヤウ。製作は「パラダイス!」のジョニー・トゥ(「戦火の絆」監督)とワイ・カーファイ(「大陸英雄伝」監督)。出演は「フラワーズ・オブ・シャンハイ」のトニー・レオン、「夢翔る人 色情男女」のラウ・チンワン、「黒薔薇VS黒薔薇」のマギー・シュウ、『98古惑誇仔 龍争虎門』(未公開)のマーク・チェンほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1999年1月8日 |
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キャスト |
監督:パトリック・ヤウ
出演:トニー・レオン ラウ・チンワン マギー・シュウ チョンコウナン |
配給 | オンリー・ハーツ |
制作国 | 香港(1997) |
上映時間 | 84分 |
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