シティ・オブ・エンジェル 作品情報

してぃおぶえんじぇる

ロサンジェルス。天使のセス(ニコラス・ケイジ)は、心臓病の患者を救えずに悔やむ外科医マギー(メグ・ライアン)を見初めて恋に落ちる。セスは天使の掟を破って彼女の前に姿を現す。しかし、天使のままでは彼女を本当に感じて愛することはできない。悩むセスは、そんなある日、マギーの患者である中年男メッシンジャー(デニス・フランツ)と知り合う。メッシンジャーはセスの正体を言い当てて、自分も元天使だと打ち明ける。そして、「天使もその気になれば人間になれる」とセスに教える。決意したセスは永遠の命に別れを告げ、建築中のビルから身を投げ、ついに人間になった。恋人の同僚の医師ジョーダン(コーム・フォオレ)から求婚され心揺れながらも、セスを忘れられなかったマギーは、別荘まで尋ねてきたセスを受け入れた。その夜、ふたりは結ばれ、セスはマギーを通じて人間としての喜びを知った。だが、翌日、自転車で買い物に出たマギーは帰り道、事故に遭ってあえなく命を落とした。悲しみに沈むセスだが、尋ねてきた仲間の天使カシエル(アンドレ・ブラウアー)に、たとえ一夜でも人として生きられたことの幸せを語り、地上で生きて行くことを誓うのだった。

「シティ・オブ・エンジェル」の解説

地上の女性と恋に落ち、人間になることを決めた天使の姿を描いたラヴ・ストーリー。ヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン・天使の詩」のハリウッド版リメイクで、舞台をベルリンからロサンジェルスに移し、監督には「キャスパー」のブラッド・シルバーリングがあたった。脚本は同作をベースに「ブリンク 瞳が忘れない」のデイナ・スティーヴンスが執筆。製作は「悪魔を憐れむ歌」「どんな時も」のドーン・スティールとチャールズ・ローヴェン。製作総指揮は「L.A.コンフィデンシャル」のアーノン・ミルチャン、「フェノミナン」のチャールズ・ニューワース、「悪魔を憐れむ歌」のロバート・カヴァロ。撮影は「イングリッシュ・ペイシェント」「ジャック」のジョン・シール。音楽は「イングリッシュ・ペイシェント」のガブリエル・ヤレド。美術は「クルーシブル」のリリー・キルヴァート。編集は「マチルダ」のリンジー・クリングマン。衣裳は「クローンズ」のシェイ・カンリフ。主演は「フェイス/オフ」のニコラス・ケイジと「恋におぼれて」のメグ・ライアン。共演は「ダイ・ハード2」『NYPDブルー』のデニス・フランツ、『ホミサイド 殺人捜査課』のアンドレ・ブラウアー、「デンジャラス・マインド 卒業の日まで」のロビン・バートレットほか。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1998年9月12日
キャスト 監督ブラッド・シルバーリング
出演ニコラス・ケイジ メグ・ライアン アンドレ・ブラウアー デニス・フランツ コルム・フィオール
配給 ワーナー・ブラザース映画
制作国 アメリカ(1998)
上映時間 114分

ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2025-04-05

この映画は天使の街、Los Angels を舞台にした、不思議な空気感と切なさの残るファンタジーですね。
全体を覆う現実離れした空気感、切ない雰囲気と展開、説明の省略、流れるようなカメラワーク、美しいヴィジュアル・イメージ、柔らかな光。
音楽もまた、強く自己主張するのではなく、このファンタジーの世界を膨らませ、柔らかく支えるのに貢献していて、全身が映画の世界に優しく包み込まれているかのように感じます。
こんなに繊細なタッチのアメリカ映画は本当に珍しい。
「天使の片思い」から「2人が恋に落ちていくプロセス」に重点を置いた構成により、メグ・ライアンの魅力的な表情が活きたとも言えますね。
元来、コメディタッチの作品で本領を発揮する彼女ですが、たまにはこういう役もいいものですね。
この映画は主演スターであるニコラス・ケイジとメグ・ライアンの魅力を活かしつつ、他のハリウッド映画にはない、独特の雰囲気を持つ作品に仕上がっていると思いますね。

最終更新日:2025-04-14 16:00:02

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