ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ 作品情報
うわさのしんそうわぐざどっぐ
大統領選挙直前のある日、現職大統領のセックススキャンダルが発覚。選挙までマスコミの目をスキャンダルからそらすため、大統領の側近のひとりウィンフレッド(アン・ヘッシュ)は「もみ消し屋」のコンラッド(ロバート・デ・ニーロ)と共に情報操作をすることに。コンラッドは、アルバニアとの関係が緊張状態にあるとの偽の情報をマスコミにリーク。狙いは的中し、マスコミはすわ戦争かと騒ぎだした。コンラッドはハリウッドの大物プロデューサー、スタンリー(ダスティン・ホフマン)に今後の展開のプロデュースを依頼した。かつてない大仕事に奮い立つスタンリーはカナダとアメリカとの国境にスーツケース爆弾を持ったテロリストたちがいるというシナリオを立てる。最新のデジタル技術を駆使して作られた「焼け野原となった村を逃げ惑う少女」の映像は国民にショックを与え、世界の警察としていち早く「303特殊部隊」を派遣した大統領の支持率は急上昇する。だがさすがにCIAの目は誤魔化せず、コンラッドとウィンフレッドは事情聴取を受け、CIAは「戦争は終結した」との声明を発表、事態は急速に沈静化。だがスタンリーは、自分たちがつくりあげた人物である「303特殊部隊」のウィリアム・シューマン軍曹(ウッディ・ハレルソン)が捕虜になったという情報を流し彼をヒーローに仕立てる。情報操作は大成功、ウィリアムを奪還せよとの掛け声の下大統領の支持率はとうとう80パーセントを突破した。成功を確信して笑いが止まらない3人はこのイベントを完璧なものとするためにウィリアムの帰還を演出するが、現実の彼は特殊部隊ではなく特殊刑務所に入れられていた凶悪なサイコ殺人犯だった。しかしそんなささいな手違いに憶する三人ではない。護送のための飛行機はウィリアムが暴れたおかげで墜落、一行は無事だったもののウィリアムは近くの農場の主婦をレイプしようとして夫に射殺された。そんなわけでめでたくウィリアムは名誉の戦死者として国葬される。素晴らしい仕事だったと満足するスタンリーだったが、自分が全てをプロデュースしたことを人前で言いたくてしょうがない。なだめても聞かない彼にコンラッドはとうとう……数日後、心臓病のために急死したスタンリーの葬式が行われているころ、テレビではアルバニアとの関係が再び悪化し軍が出動した、というニュースが流されていた。
「ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ」の解説
大統領のスキャンダルを隠すための奇想天外な情報操作が巻き起こす騒動を描いた諷刺コメディ。監督は「スフィア」のバリー・レヴィンソン。製作はジェーン・ローゼンサル、レヴィンソンと主演のロバート・デ・ニーロ。製作総指揮は「ロング・キス・グッドナイト」のマイケル・デ・ルーカ、「D.N.A.」のクレア・ルドニック・ポルステイン、「コップランド」のエズラ・スワードロウ。ラリー・バインハートの『American Hero』を基に、脚本は「蜘蛛女」のヒラリー・ヘンキンと劇作家としても有名な「ホッファ」のデイヴィッド・マメットが執筆。撮影は「ニクソン」のロバート・リチャードソン。音楽は「ブルックリン最終出口」のマーク・ノップラー(元ダイアー・ストレイツ、劇中歌も)。美術は「マーズ・アタック!」のウィン・トーマス。衣裳は「ファーザーズ・デイ」のリタ・ライアック。編集は「スフィア」のステュー・リンダー。主演は「スリーパーズ」で共演したダスティン・ホフマンとデ・ニーロ。共演は「ボルケーノ」のアン・ヘッシュ、「キングピン」のウッディ・ハレルソン、「エアフォース・ワン」のウィリアム・H・メイシー、「ジュマンジ」のキルステン・ダンストほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1998年5月23日 |
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キャスト |
監督:バリー・レヴィンソン
原作:ラリー・バインハート 出演:ダスティン・ホフマン ロバート・デ・ニーロ アン・ヘッチ デニス・レアリー ウィリー・ネルソン アンドレア・マーティン キルスティン・ダンスト ウィリアム・H・メイシー ウディ・ハレルソン クレイグ・T・ネルソン スージー・プラクソン マイケル・ベルソン スザンヌ・クライヤー |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ |
制作国 | アメリカ(1997) |
上映時間 | 97分 |
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