ジャングル大帝(1997) 作品情報
じゃんぐるたいてい
ジャングルの王者、白ライオンのレオとその妻・ライヤの間に2頭の子供・ルネとルキオが生まれ、ジャングル中がお祝い気分でいっぱいの頃、人間の街ではハム・エッグという男がジャングルで発見した月光石をめぐって騒ぎが起きる。月光石は未知のエネルギーを秘めた特殊な石で、エネルギー危機に直面した地球の救世主として注目を集めていたが、それがあるとされる幻のムーン山がどこにあるのかは明らかになっていなかった。科学技術庁員のラムネとともに月光石を探しに行くことになったハム・エッグは、ジャングルに詳しいヒゲオヤジと合流する。ところが、ハム・エッグは車の通る道を切り開くために木々を焼き払い、動物たちを殺し始めた。意見を異にするヒゲオヤジはラムネとともに隊を離脱するが、火災のせいで自然環境が崩れ、ジャングルは大雨と洪水に見舞われる。その影響でルネが濁流に流され、遥かな海で人間の船に拾われた。サーカスに売られたルネは空中ブランコの大スターになり、楽しい日々を送ったが、その頃、ジャングルでは死斑病が動物たちの間に大流行し、ライヤが息を引き取っていた。それを渡り鳥たちに聞いたルネは、サーカスの少女・メリーの手引きでジャングルへ帰る決心をする。一方、動物たちを薬で救ってやったヒゲオヤジは、ついにハム・エッグがムーン山を発見したことを知り、月光石を悪用されてはならないとムーン山への登山を開始した。レオの案内で、ヒゲオヤジたちはハム・エッグよりも早く登頂に成功し、月光石を発見するが、後をついてきたハム・エッグと熾烈な闘いになり、ヒゲオヤジとレオだけが生き残る。下山途中、彼らは猛吹雪に襲われ、ヒゲオヤジに肉と毛皮を与えようとレオは自らの命を絶った。ひとりで下山したヒゲオヤジは、偶然会ったルネに偉大な父の話を聞かせてやる。
「ジャングル大帝(1997)」の解説
ジャングルを舞台に、人間と動物たちの闘い、友情、愛、冒険を描いたスペクタクル長編アニメーション。監督は、テレビ・アニメ『美味しんぼ』の竹内啓雄。手塚治虫の大ベストセラー・コミックを、竹内と「ブラック・ジャック」の手塚プロダクション文芸部が脚色。撮影を「HERMES 愛は風の如く」の玉川芳行が担当。声の出演に、「蛍II 赤い傷痕」の津嘉山正種、柊美冬、富田耕生らがあたっている。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1997年8月1日 |
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キャスト |
監督:竹内啓雄
原作:手塚治虫 出演(声):津嘉山正種 柊美冬 富田耕生 立川談志 倍賞千恵子 椎名へきる 松本保典 中嶋朋子 龍田直樹 肝付兼太 伊武雅刀 鈴木蘭々 谷啓 茶風林 遠藤晴 松村康雄 塩屋浩三 竹村拓 長島雄一 宝亀克寿 坂東尚樹 一条和矢 泉谷しげる 大槻ケンヂ 大森はじめ 北原雅彦 車だん吉 涼風真世 竹下景子 手塚眞 中井貴一 浜崎貴司 林家木久蔵 林家こぶ平 ブラザー・コーン |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1997) |
上映時間 | 99分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-09-23
今朝のNHKラジオ深夜便はアンコール・頭木弘樹の絶望名言,手塚治虫特集,番組では本篇のエンディング・テーマも流れ解説ではショックを受けたと云うラストシーンのヒゲオヤジのエピソードも。愛と希望の漫画家・手塚治虫で絶望の名言なのは一寸分かりにくが,人間の愚かさへの眼差しの率直なシビアさも併せ持つ作品。続いて聴いたNHKラジオFMではバッハの宗教曲が流れ,生の苦行から解放された死を歓ぶ人生讃歌が在って何か共通するものを感じた