トゥリーズ・ラウンジ 作品情報
とぅりーずらうんじ
31歳のトミー(スティーヴ・ブシェミ)は、自動車整備工の仕事をクビになった。元ボスのロブ(アンソニー・ラパグリア)に妊娠中の恋人テレサ(エリザベス・ブラッコ)も奪われ、彼はバー「トゥリーズ・ラウンジ」に昼間から入り浸っては、客や周囲の人々にちょっかいを出しては退屈な毎日をいい加減に過ごしていた。そんなある日、アル伯父さん(シーモア・カッセル)が急死。アイスクリームの移動販売の仕事を引き継いだトミーは、テレサの姪で17歳のデビー(クロエ・セヴィニー)と知り合う。彼女を家まで送ると、父親のジェリー(ダニエル・ボールドウィン)から「娘を不良にする気か」と言われるが、彼女の母親パティ(ミミ・ロジャース)の勧めで夕食を御馳走になる。その夜、トミーは「トゥリーズ・ラウンジ」でデビーとその友達が叩き出されそうなのを見て、皆でトミーの友人マイク(マーク・ブーンJr.)の家に行くことに。マリファナやダンスで盛り上がるが、妻からの電話でマイクの態度が急変し、追い返された。トミーはラリってて帰れないと言うデビーを部屋に連れ帰るが、そのまま一夜を共にしてしまう。翌日、父親に殴られたデビーはトミーに電話をかけるが、頼りない返事に失望し、結局家出することに。一方、トミーが怪しいと気づいたジェリーはバットを振り回して彼を追いかける。トミーは傷つきながらもテレサの出産祝いに立ち寄るが、終わった恋は元に戻ることはない。「トゥリーズ・ラウンジ」へ戻ったトミーは、古株の常連客ビル(ブロンソン・ダドリー)が重病で入院したことを聞き、グラスを握りしめたまま、身じろぎもせず、じっと思いを巡らすのだった。
「トゥリーズ・ラウンジ」の解説
何をやっても不器用な男と彼を取り巻く周囲の人々の日々の哀歓を通して、人生の真実を描いたドラマ。「エスケープ・フロム・LA」の個性派俳優スティーヴ・ブシェミが実体験に基づいて初の監督・脚本も兼ね、人間関係を見つめる眼差しにジョン・カサヴェテス作品の影響の強さを感じさせる。ロケ撮影は彼の故郷ロング・アイランドで行われた。製作はブラッド・ワイマンとクリス・ハンリー、製作総指揮はニック・ウェクスラーとジュリー・シルヴァーマン、撮影は「リスボン物語」のリサ・リンツラー、美術はスティーヴ・ローゼンツヴァイク、編集はケイト・ウィリアムズ、衣裳はマリー=アン・セオ。音楽はエヴァン・ルーリーがスコアを書き、主人公のテーマとして流れるインク・スポッツの『I Understand(Just How You Feel)』をはじめ、ブレンダ・リー、プラターズなどのスタンダード・ポップスを挿入曲として使用。共演は「KIDS」のクロエ・セヴィニー、「クイック&デッド」のマーク・ブーンJr. 、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のエスター・バリント、「イン・ザ・スープ」のシーモア・カッセル、「ミステリー・トレイン」のエリザベス・ブラッコ、「ガール6」のデビー・マザール、「ロング・キス・グッドナイト」のサミュエル・L・ジャクソン、「愛の狩人」のキャロル・ケイン、「誰かに見られてる」のミミ・ロジャース、「エンパイア レコード」のアンソニー・ラパグリア、「7月4日に生まれて」のダニエル・ボールドウィン、スティーヴの実弟マイケルほか多彩なキャスト。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1997年8月16日 |
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キャスト | 出演:スティーヴ・ブシェーミ クロエ・セヴィニー マーク・ブーン・Jr アンソニー・ラ・パグリア エリザベス・ブラッコ エスター・バリント キャロル・ケイン ダニエル・ボールドウィン ミミ・ロジャース ブロンソン・ダドリー マイケル・ブシェーミ シーモア・カッセル サミュエル・L・ジャクソン |
配給 | パイオニアLDC=メディアボックス=シネセゾン配給(パイオニアLDC提供) |
制作国 | アメリカ(1996) |
上映時間 | 95分 |
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