恋の力学 作品情報
こいのりきがく
カラカス。アナ(アリアドナ・ヒル)は結婚式の途中、花嫁衣裳のまま飛び出して一路パリへやってきた。歌姫(ディーヴァ)マリア・カラスに憧れ、オペラ歌手を夢見る彼女は同郷の友人のアパートに身を寄せて、音楽教授グレゴリエフのもとで歌の勉強を始めた。ルームメイトには、前衛的なミュージック・ビデオを製作する野心家で意地の悪いセレステ(アリエル・ドンバール)がいた。アナはなじみのカフェで知り合った女精神科医アルカニー(エヴリーヌ・ディディ)のアパートに引っ越す。数日後。アルカニーについていったパーティーに、新作のヒロインを探す有名監督イタロ(リュイス・オマール)がいた。話かけられないアナに、来ていたセレステが情報を仕入れてあげると耳打ち。と言いながら自分だけをしっかりと売り込み、アナにはヒロインは金髪でないとダメとうそぶく。しょげるアナをホモでボーイのアルマン(フレデリック・ロンボワ)がなぐさめる。占いマニアの彼はヒロインはアナのものだと断言。アナは歌をテープに吹き込み、イタロの元に送った。イタロはテープを一聴するや驚喜。アナを迎えに助手をアルカニーのアパートに走らせた。ところが、運悪くアナは不法滞在で警察に追われ、何も知らないまま身を隠し、アルマンと偽装結婚を決意。ところがセレステは警察とアルマンの恋人ピエールに密告の電話をした…。最終オーディションの日が迫り、イタロはやむなく広告を出した。セレステの妨害工作が続いて、アナはやむなくアルマンと結婚式をあげるため教会へ。愛の誓いに「イエス」と答えたその時、振り向いた彼女の後ろにイタロがいた。かくしてアナはイタロの新作のヒロインとして舞台に立った。いつの日か、マリア・カラスのような歌姫(ディーヴァ)も夢ではないかもしれない…。
「恋の力学」の解説
オペラの歌姫(ディーヴァ)を夢見るヒロインが幸せをつかむまでを描いたシンデレラ・ストーリー。監督・製作はデビュー作『追憶のオリアナ』(84、日本未公開)でカンヌ映画祭カメラ・ドール新人賞を受賞したヴェネズエラ出身のフィナ・トレスで、彼女の監督第2作。主演は「ベルエポック」のアリアドナ・ヒル(歌の吹き替えはエルザ・モリュス)。共演は「木と市長と文化会館」のアリエル・ドンバール、「ラヴィ・ド・ポエーム」のエヴリーヌ・ディディほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1996年10月5日 |
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キャスト |
監督:フィナ・トレス
出演:アリアドナ・ヒル アリエル・ドンバール イヴリヌ・ディディ フレデリック・ロンボワ リュイス・オマール アルマ・ロサ・カスティリャノス シャンタル・エイミー ドミニク・アベル ハイデガー・グラシア・マドリーズ |
配給 | クレストインターナショナル |
制作国 | ベネズエラ フランス ベルギー スペイン(1995) |
上映時間 | 84分 |
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