ウォレスとグルミット<ペンギンに気をつけろ> 作品情報

うぉれすとぐるみっとぺんぎんにきをつけろ

今日はグルミットの誕生日。ウォレス(声=ピーター・サリス)からのプレゼントは、なんと首輪と紐、それにNASA開発の自動ズボンというけったいな代物。ウォレスはこの機械がいつでも散歩に連れていってくれると言うのだが、自由の好きなグルミットには有り難迷惑。しかもこれで出費がかさみ、借金が溜まったから、家に下宿人を置こうと言いだす始末。早速やってきたのが謎のペンギン。彼はグルミットの部屋を自分の部屋に決めてしまうが、ウォレスは家賃を払ってもらえるので強いことも言えない。見透かしたようにペンギンはウォレスに取り入り、傷心のグルミットは家出を決意。深夜、ペンギンは例の自動ズボンをリモコンに改造、翌朝これをウォレス全自動着替え装置に仕込んで無理やりはかせて、町中を飛び回らせる。グルミットはペンギンがリモコンを操作しているのを見て、怪しいと睨んで尾行する。実はペンギンはお尋ねもので、自動ズボンを使って博物館からダイヤを盗む計画なのだ。そして夜、疲れ果てて眠り込んでいるウォレスをリモコンで操りながら、ペンギンは計画を実行に移す。自動ズボンで天井に張りついて侵入し、見事ダイヤを盗ませた所で、警報装置が作動。目を覚ましたウォレスは何が何だか判らないまま家に連れて帰られ、箪笥に監禁される。そこにグルミットが救助に参入、いったんは拳銃で脅かされてウォレスと同じ箪笥に閉じ込められるが、機転を効かせて脱出。かくして家中に敷かれた模型鉄道の上で大列車追跡劇が繰り広げられる。大騒動の末グルミットとウォレスはペンギンを捕らえ、ダイヤを取り戻して警察に持っていった。ペンギンは動物園に収監された。自動ズボンは棄ててしまい、ウォレスとグルミットは再び仲良く暮らしはじめた。

「ウォレスとグルミット<ペンギンに気をつけろ>」の解説

人気者のウォレスとグルミットと、その監督ニック・パークの評価を決定的にしたクレイメーションの画期的傑作。今回は二人組がNASA開発のお散歩自動ズボンや謎のペンギン紳士にさんざん振り回される、犯罪映画タッチのコメディ。パークはボブ・ベイカーと共同で脚本も執筆、ブライアン・シブリーが協力。音楽は「チーズ・ホリデー」のジュリアン・ノット。本作は94年アカデミー賞最優秀アニメーション賞を受賞したほか、シカゴ映画祭グランプリなど数多くの国際的な映画・アニメーション関連の賞を獲得し、また95年のクレルモンフェラン短編映画祭では、映画100年を代表する100本の短編のひとつに選ばれている。日本では広島国際アニメーション・フェエスティバルで上映されたほか、NHK衛星放送でも『はき違えたズボン』の題で放映された。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1996年9月14日
キャスト 監督ニック・パーク
出演(声)ピーター・サリス
配給 シネカノン
制作国 イギリス(1990)
上映時間 29分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:43

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