P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-06-01
この映画は一言で言えば、都会的で洗練された、うまい映画だ。
リアリズムを避けた、流麗な映像が、主人公たちから生臭さを消し去り、どこかよそよそしいのだが、互いの家族をうっちゃって、性愛に溺れていく男女の姿なんて、しょせん他人から見たら、よそよそしい存在で、これはこれでいいと思う。
そして、夜の街を役所広司と黒木瞳が、世間を締め出すようにして、うつむきかげんに歩くシーンなど、実にエロティック。
ただ、役所広司がいつものワンパターンの演技をしていて、しらけてしまった。