憂國 作品情報
ゆうこく
昭和11年、「2.26事件」が勃発。武山中尉は新婚のため、仲間から決起に誘われなかったのだが、皮肉にもかつての仲間たちの鎮圧を命じられる立場になる。国に忠誠をつくし反乱軍を鎮圧することは、親友達を殺すことを意味する。国も友も裏切ることができない武山中尉は、最愛の妻・麗子とともに自ら死ぬことを決意。そして、愛し合う二人の想像を絶する「愛と死の儀式」が始まる。
「憂國」の解説
三島由紀夫が原作、脚色、製作、監督、主演を務めた伝説のアート・ムービー。能舞台に見立てて作られた美術セット、艶かしい愛の交歓シーン、あまりにもリアルな切腹シーン……全編セリフなし、ワーグナーの音楽にのせて、愛と死が緻密に描かれるなど、三島由紀夫の美学が全編に溢れる。そのショッキングな内容と高度な芸術性が話題を呼び、日本のみならず欧米でも高い評価を受けたが、三島没後、上映プリントは焼却処分され、幻の作品と語り継がれてきた。後に密かに三島邸に保管されていたネガ・フィルムがほぼ完璧な保存状態で発見された。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:三島由紀夫
原作:三島由紀夫 出演:三島由紀夫 鶴岡淑子 |
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制作国 | 日本(1966) |
上映時間 | 28分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2025-03-06
⚔NHKCultureラジオで取り上げられた三島由紀夫文學の世界,小説・憂国のエロスとタナトス,至福の時間、二二六事件etc