砂の器(1974) 感想・レビュー 8件
すなのうつわ
総合評価5点、「砂の器(1974)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-01
砂の器をまた観た。私はこの映画を観るたびに、素晴らしいの一言に尽きると思う。これは人間とは何か、人生とは何かという永遠の命題を見事に追求しているからだ。和賀英良の立場から観ていると、確かに共感できるところもいっぱいあると思った。大阪の通天閣界隈も出てくるが、私は40代の頃、庭のようにしていたところであり、ひじょうに親近感を持った。だが何よりもこの映画はスクリーンの風景には吸い込まれていく魅力があった。どの風景を観ても人生の悲しみを感じさせてくれた。この映画を観ながら、私は自分の人生を振り返り、様々なことを思った。和賀英良の大交響曲「宿命」を聴いていると、涙ぐんでしまう。最高の作品だと思う。ありがとうございました!
P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-05-18
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
この作品を初めて観たのはいつだったろうか?流麗な交響曲とともにスクリーンいっぱいに移ろう日本独特の原風景(郷愁というやつか)を見つめ、救いようのない悲劇を嗚咽と感涙を持って見終わったとき、とても照れくさかった記憶(泣く映画にあまり遭遇しないゆえ)から、おそらく映画館には違いない。以来何度も何度も見ている熱烈な本作ファンだが、必ず涙するシーンが2ヵ所ある。神社の軒下で親子を発見した緒形巡査の表情。行方をくらましたヒデオを自転車で必死に探しまくる巡査を木陰に隠れて(これ以上世話にはならない…迷惑かけられないと自らの甘えと戦うように)睨み付けるヒデオの表情。あ、ヤバイ泣けてきた!