P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-09-03
♬今朝のNHKラジオ深夜便渡久地政信作品集では春日八郎のお富さん,三國連太郎の口ずさんだ此の曲がラストシーンを飾って
むすこ
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♬今朝のNHKラジオ深夜便渡久地政信作品集では春日八郎のお富さん,三國連太郎の口ずさんだ此の曲がラストシーンを飾って
今朝のラジオ深夜便の歌謡曲は昭和29年1954年の特集,春日八郎の軽やかに唄うお富さんが其の冒頭で流れるー。本篇で此の歌を口ずさむのは息子の父親役の三國連太郎,ラストの雪の情景が想出されて泪が
⏳️さらに,本篇は時を刻むモダンな調べの如き松村貞三の音楽も佳かった。息子の父親役の三國連太郎の口ずさむお富さんも哀愁があるけれど
久し振りに山田洋次監督作品の本篇を視聴。ラスト辺りでは溝口健二監督の〈雨月物語〉や〈鉄道員 ぽっぽや〉見たいなシーンも在って幻想的
そして,本篇の撮影・高羽哲夫のカメラワーク,冒頭ネオン街不夜城の,新宿の喧騒を捉えるショットはマーティン・スコセッシ監督の名篇〈タクシー・ドライバー〉見たいで素敵何だ
本編はロードーショー公開時に劇場で観て聾唖者・川島征子役の和久井映見が実に可愛かったのと、永瀬正敏の祖父役の三國連太郎が「お富さん」を唄うシーンが記憶に残っていた。今回NHKBSのpremiumシネマで本編を久し振りに視聴すると、山田洋次監督が小津安二郎監督の名篇「東京物語」にオマージュを捧ぐ「東京家族」にも通じるテーマ何だと雪景色のラストシーンを視ながら想った。本作は映画カメラマンに依るシーン撮影の苦心談が岩波書店から文庫本で出て居て前に読んだ事も