花嫁の峰 チョゴリザ 作品情報
はなよめのみねちょごりざ
一九五八年、京都大学学士山岳会は、カラコルム山脈のチョゴリザ(七、六五四米)に挑むことになった。隊長の桑原武夫教授、副隊長・加藤泰安の他に八名の京大山岳隊のメンバー、日映カメラマン・潮田三代治、カラチ大使館の今川好則等の一三名である。六月一五日、遠征隊は根拠地スカルドに集結、ここでハイ・ポーター九名と一五二名のクーリーをやとった。総勢一七四名の大キャラバンは遠征の第一歩を踏み出した。やけつくような暑さの中でインダス本流を渡った。シガールの町をすぎブラルド峡谷に入る。一日平均二六キロの行軍が要求された。六月二六日、人間の住む最後の集落、アスコーレに着く。七月二日、ウルドカス。ここからは緑がなくなる。氷河上には二〇〇米に及ぶクレバスがのぞいている。七月八日、チョゴリザ北面の大氷壁が眼前に現われた。氷河上にベース・キャンプを張る。クーリーとはお別れだ。七月十日、アイスフォールの偵察隊が出動した。ベース・キャンプから第二キャンプへと輸送が続いた。第三キャンプは六、四〇〇米の地点だが、ポーターは高山病でバタバタ倒れた。第四キャンプの建設地点で、一年前遭難したオーストリアの登山家ヘルマンブールの最後のテントが発見された。七月三一日、第一回アタックは失敗した。八月四日、再び藤平・平井両隊員がアタックを開始した。四時三二分、遂に山頂に達した。ベース・キャンプ出発以来、二六日目に隊員のチームワークは、この人間未知の世界の開拓に成功したのである。
「花嫁の峰 チョゴリザ」の解説
京大チョゴリザ登山隊の一員として参加した潮田三代治カメラマンの撮影したフィルムを、伊勢長之助が構成編集した記録映画。解説は芥川比呂志。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 東宝 |
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制作国 | 日本(1959) |
上映時間 | 76分 |
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