P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-01-14
この映画「点と線」の原作は松本清張。
福岡県香椎の海岸で心中死体が発見された。
男は官僚で、女は割烹料理屋の従業員。
女の同僚が、東京駅で特急列車を待つ、二人の姿を見かけていたことから、事件性は否定された。
だが、列車が絶え間なく発着する東京駅で、二人の姿をほかのホームから目撃できるのか?
ひとりの刑事の鋭い洞察力から、事件は意外な進展を見せることになる。
巧妙なアリバイ作りが、逆に犯人を追い詰める展開が、実にユニークだ。
色彩で心理的な効果を表現した、小林恒夫監督の演出も巧みな社会派ミステリー映画の傑作だ。