羽田発7時50分 作品情報
はねだはつひちじごじゅっぷん
日東自動車のテスト・ドライバー馬場は、マニラのハイウェイドライブに夢を馳せている男である。ドライバー佐野がマニラへ発った夜は、同じアパートに住む武蔵自動車のテスト・ドライバー瀬川の妹久美を相手に踊り、佐野への羨望をまぎらわしていた。翌日、新型スポーツカーのスピードテストが馬場の同僚永井によって行なわれた。が、満足なメーターが出ないのを見た馬場は、記録員の夏子を助手台にのせると、ロードテストを始めた。箱根にさしかかった頃、瀬川のスポーツカーを見つけた。かくて、白昼スピードに命をかける二人の男の争いとなった。馬場が勝った。だが、瀬川の記録員をまじえた四人の男の暴行に打ちのめされた。間もなく、佐野がマこラで事故死したという知らせが入った。しかし、課長に呼ばれたのは永井だった。武蔵自動車でも、瀬川をマニラに派遣することになった。ジャズ喫茶で、瀬川に会った馬場は、もう一度勝負を挑んだ。当日、馬場と瀬川の二台のスポーツカーが全速力で江の島の高速道路を疾走して行く。馬場は後部車輪が故障していることを知らなかった。永井が、馬場に故障箇所を知らせるために江の島にとんだ。馬場の車が瀬川に追いこまれるのを見た永井は、力一杯アクセルを踏み、馬場の行手をさえぎるように横すべりして急停車した。馬場の車の後部車輪からは白煙が吹きあげ始めた。永井の友情で馬場は助かった。おのれの非を悟った馬場に、課長は永井に代ってマニラ行きを命令した。馬場と瀬川は夜の羽田空港から、永井の友情、久美の愛情に励まされながら雄躍飛びたった。
「羽田発7時50分」の解説
平凡別冊所載の佐藤邦夫の原作を、「夜霧の第二国道」の山崎巖が脚色、「錆びたナイフ」の舛田利雄が監督、「どうせひろった恋だもの」の藤岡粂信が撮影した歌謡映画。出演は「悪魔の爪痕」の岡田眞澄、「霧の中の男」の二谷英明、白木マリ、「夜霧の第二国道」のフランク・永井、それに丘野美子ら。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:舛田利雄
原作:佐藤邦夫 出演:岡田眞澄 フランク永井 二谷英明 白木マリ 丘野美子 エミー瀬尾 冬木京三 待田京介 深江章喜 |
---|---|
配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1958) |
上映時間 | 59分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「羽田発7時50分」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。