新中国縦断長篇記録映画 新しき大地 作品情報
しんちゅうごくじゅうだんちょうへんきろくえいがあたらしきだいち
まず香港~北京間の汽車の旅では急行列車の清潔な諸設備の紹介。北京での周総理との会見の模様。紫金城を始めとする北京の各風物の紹介。朝の小学生の通学風景。労働者や農民たちの姿。自転車の群。北京体育館での女子体操選手の練習風景。国慶節のパレードやマスゲームもある。近代装備の人民軍の見事な行進。外城には新しいビルや労働者のアパートが建ち並んでいる。アパートの内部も紹介する。門前の繁華街は昔どおりの雑踏である。古書店、骨董店、行商人の呼び声。牛豚のにこみ。一行は東北三省(日本人は満州と称した)も訪問した。現在は一大工業地帯と化した。長春(旧新京)の旧満映撮影所では相変らず撮影が行われている。駅前の大同大街は昔と変らぬ。瀋陽(旧奉元)は工業都市の面目、新ただ。ハルピン--大連--徐州--南京。南京港には武漢地区への運輸物資が山積されている。秦の始皇帝の残した運河--秦准。孫文の眠る中山陵。西湖の遊覧船ではアベックや家族連れがほんとに楽しそうだ。広州のたわわに実ったパパイア、バナナ。北部では雪が凍っているのに--中国の広大さ。蘇州、抗州を経て武漢市へ。海のような河に「長江大橋」がかかっている。鉄道、車道、人道に区別された二層建の大鉄橋。人民中国の一大成果を示すもの。最後に上海へ。人口六二〇万の健康な工業生産都市に変貌している。このような中国に、隣国の我我が無関心でいていいものだろうか。
「新中国縦断長篇記録映画 新しき大地」の解説
昭和三十二年二月~四月にかけて、日中文化交流の一環として、新中国を訪問した、中国文化使節団の一員、佐藤啓三郎が各地の風光、人物を通じて、新中国の息吹きをカラーフィルムに撮影したものを、編集し、アグファカラー長篇記録映画としたもので、使節団の代表者牛原虚彦が監修、同じく八木保太郎が構成を担当、音楽は芥川也寸志と林光が担当した。解説は宇野重吉。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 昭映フィルム |
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制作国 | 日本(1958) |
上映時間 | 75分 |
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