狂った果実(1956) 感想・レビュー 3件

くるったかじつ

総合評価4.67点、「狂った果実(1956)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-02

この中平康監督の日活映画「狂った果実」は、「太陽の季節」で芥川賞を受賞した石原慎太郎の、太陽族モノの第2弾。

公開当時、台頭しつつあった戦後世代の倦怠感を見事に切り取り、太陽族映画、即不良映画という烙印を押されながらも興行的には大ヒットした作品で、わずか23日で撮り上げた強行撮影にもかかわらず、カメラ・アングル、編集の巧みさで、印象的な映像を作り上げていると思う。

とにかく、この作品は、日本のある時代の青春の残酷さを鮮烈に描いた、青春映画の傑作であり、主演の石原裕次郎の存在は常に際立っていたし、1950年代後半から1960年代にかけての日本の青春のシンボルは、石原裕次郎であったということを、再認識させる作品でもある。

原作・脚本は、裕次郎の実兄の石原慎太郎で、ブルジョワ学生の残酷さみたいなものが、非常によく出ていたと思う。

感動的な映画であることは疑う余地はないが、この青春像に対しては、ある種の違和感、反発を感じる人もかなりいると思う。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-06-13

津川雅彦のストイック感と若き石原裕次郎の面影がまた渋い,青春群像

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-04-16

本編、クロード・シャブロル監督作品は元より、フランソワ・トリュフォー監督作品への影響力は絶大なものが在る見いだ!其れは微妙な男女仲を画いた映画〈突然、炎の如く〉〈恋のエチュード〉からヒッチコック・タッチのサスペンス〈柔らかい肌〉やウイリアム・アイリッシュ原作の〈暗くなるまでこの恋を〉、更に熱愛に狂ったアデル・ユゴー嬢の生涯を見詰めた〈アデルの恋の物語〉等迄に至る作品群にー。ヌーベルバーグは同時代性を持って影響し合うが中平康作品のストレートさにノックアウトされるねぇ🎵

最終更新日:2024-08-24 02:00:05

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