駕で行くのは 作品情報
かごでいくのは
江戸は日本橋のらくら長屋に住む駕屋の助十と権三は、或る夜、越前屋の隠居所から三人の怪しい男が出て来るのを見た。翌朝、同じ長屋の小間物屋彦兵衛が隠居殺しの犯人として同心近山に拘引された。彦兵衛の娘千代や彼女の恋人の鳶人足三次をはじめ、長屋の連中は無実だと嘆願したがその夜彦兵衛は借金のため隠居を訪れた事が不利となって許されない。権三と助十は犯人の顔を見たけれど、そのとき脅迫されたので怖くて言出せない。二人は行きつけの居酒屋で、三次と一緒に奉行大岡越前守の悪口を言ってうっぷんを晴らした。すると居合せた浪人が口を合わせるので、二人は益々調子にのって真犯人らしい男の事をしゃべる。この浪人者が実は大岡越前であるとは三人は気がつかなかった。ところが翌日、彦兵衛は処刑されると高札が出た。たまりかねた二人は三次に当夜の状況をつぶさに語り、目明し半平に訴えたが日頃素頓狂な二人の言葉は信用されない。二人がぼんやり居酒屋へ行くと、そこに例の殺人犯人らしい男が現われた。松五郎というやくざである。二人は彼を訴え出ようとして、却って浪人の弁十郎と造酒に命を狙われるが、越前守は彦兵衛が死んだと見せかけて油断させ、松五郎等三名を召しとった。そうして彦兵衛は無事に帰され、権三と助十はお奉行さまから御褒美をいただいた。
「駕で行くのは」の解説
シナリオ界の古参で、目下ラジオで活躍の御莊金吾の脚本を、「お富さん」の天野信が監督し、新進本多省三が撮影に当る。主演は「お富さん」と同じく勝新太郎と小町瑠美子で、「八州遊侠伝 白鷺三味線」の市川小太夫、「七変化狸御殿」の渡辺篤、歌手の田端義夫等が助演する。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:天野信
出演:勝新太郎 小町瑠美子 市川小太夫 渡辺篤 田端義夫 葛木香一 千葉登四男 上久保武夫 玉置一恵 伊庭駿三郎 横山文彦 藤川準 岩田正 大国八郎 大崎四郎 棋崎宏樹 大美輝子 橘公子 前田和子 戸村昌子 大谷鷹子 石井富子 金剛麗子 |
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制作国 | 日本(1955) |
上映時間 | 49分 |
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