謝国権「愛」より (秘)性と生活 作品情報
しゃこくけんあいよりまるひせいとせいかつ
湘南のある町で、産婦人科の診療所を開業する三上と息子一男は、殺到する妙な患者の治療に多忙だった。ある日、三九歳のグラマー花子が訪れた。彼女は夫との交渉に不満だったが、三上は夫が疲労しないような性態位を解説するのだった。町子は昼間にだけ、夫から求められる女だった。一男は、そんな町子に寝化粧を勧めるのだった。同居の母に対する恐怖心から、車の中でしか交渉を持てない女がいた。黒田と清子の夫婦だった。二人は家を新築したが思うような性交渉を、結べなかった。相談を受けた三上は、ガレージの使用をすすめ、漸次家の中にその場所を移すよう指導した。島田夫婦が喧嘩の仲裁を頼みにやって来た。島田は、性交渉時に女は失神するという雑誌記事を読み、妻を不感症と決めつけていた。三上は、失神はヒステリー症に多いと説明するのだった。安田老人が新婚早々の息子夫婦の顔色がさえないと相談に来た。安田家を訪れた三上は、夫婦のいとなみの振動が隣室の部屋の装飾を呼らすのに気づき、それを除けば、ノイローゼは解消すると述べた。年頃なのに、女に興味を時たない息子を心配して八木容子が訪れた。下半身麻痺による勃起不全と診断した一男は、正一にヌード写真や女性のパンティの勾いを嗅がせ、精液をとることに成功し、正常であることを確認した。治療にかかった一男は、ホルモン注射をし、ストリップを見せ、おさわりバーで女に触れさせ、正一の機能復活に尽力した。やがて、正一は風俗嬢によって男になったのだった。一男は、開業医としての毎日に疑問を持っていたが、やがて東京の大病院へ戻ることを諦め、一生をホームドクターとして生きることを決意するのだった。
「謝国権「愛」より (秘)性と生活」の解説
謝国権の原作、「愛(ラブ)」(池田書店版)を「積木の箱」の池田一朗が脚色し、「命かれても」鷹森立一がメガホンをとった風俗もの。撮影は「ごろつき」の飯村雅彦が担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:鷹森立一
原作:謝国権 出演:石山健二郎 吉田輝雄 高毬子 西岡慶子 豊田清 桜むつ子 桑原幸子 三原葉子 沼田曜一 八代万智子 世良明 山城新伍 賀川雪絵 鈴木ヤスシ 長沢純 左卜全 尾花ミキ 南利明 應蘭芳 三笠れい子 葵三津子 中原かおる |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1969) |
上映時間 | 84分 |
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