いかさま博奕 作品情報
いかさまばくち
北陸の温泉町で、博変打ち銀次郎は、大金を賭けた勝負で土地者の清市を負かした。清市は借金を返そうと、娘のおしのを身売りさせ、その金で最後の勝負をしたのだが、翌日、自殺した。ことの次第を知った銀次郎はおしのを身受けしようと、再度賭場に赴いたが、関西の博徒竜吉の見事なイカサマに敗れてしまった。その後、銀次郎は子分になりたがっている長八と共に大阪に出た。銀次郎が現われたのは、竜吉が草鞋を脱いだ大貫一家の賭場である。銀次郎は竜吉のイカサマの裏をかき大勝したが、卑怯にも大貫は銀次郎の帰途を襲った。彼を助けたのは、大阪駅でスリに財布をすられて困惑していた時、銀次郎が救ってやったおりんだった。だが、おりんは、借金をかさにした大貫に言いよられて困っていたのだ。そんな時、銀次郎は飛田遊廓でおしのを探しあて、身受けしようとしたが、大貫に阻まれてしまった。おりんは銀次郎におしのを身受けさせようと、自分の身体を賭けて賭場に現われた。相手は竜吉である。見かねた長八はおりんに代って竜吉と相対したが、イカサマでは竜吉にかなわず、左手に短刀を突き立てられてしまった。急を聞いて駆けつけた銀次郎は、再試合を竜吉と誓った。竜吉はまる一日、札に塗った油で光の当る角度によって札を読む仕かけなど、新しい細工を花札にほどこすために費した。やがて始った大博奕、最初快調だった銀次郎は竜吉の登場で苦境に立った。ローソクの光線が怪しいとにらんだ銀次郎は、自らもその仕掛けを札に施した。そして運命を賭けた大勝負は、銀次郎の勝利に終ったのである。おしのを身受けし、おりんの借金を精算した帰り道、銀次郎は再度、大貫一家に襲われた。今度は竜吉も、大貫のあまりの汚なさに、銀次郎の味方になった。やがて激しい闘いは終った。大貫は倒れ、一家は潰滅したが、竜吉もまた、重傷を負い、銀次郎の腕の中で事切れていった。
「いかさま博奕」の解説
「兄弟仁義 関東兄貴分」の村尾昭と、「馬賊やくざ」の高田宏治が共同でシナリオを執筆、「馬賊やくざ」の小沢茂弘が監督したやくざもの。撮影はコンビの山岸長樹。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:小沢茂弘
出演:鶴田浩二 若山富三郎 中村玉緒 橘ますみ 遠藤辰雄 天津敏 国一太郎 石井富子 都賀静子 沢彰謙 東龍子 藤山直子 八名信夫 有川正治 丘路千 野口泉 川谷拓三 平沢彰 汐路章 蓑和田良太 日高綾子 岡田千代 浪花五郎 高並功 秋山賢 大木勝 那須伸太朗 上田吉二郎 |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1968) |
上映時間 | 91分 |
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