座頭市血煙り街道 感想・レビュー 1件

ざとういちちけむりかいどう

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-12

旅の途中で偶然出会った子供の父親を、市が探してやっていると、ご禁制の浮世絵皿を描かされている、絵皿職人が浮かび上がる。

それまでに何度か顔を合わせていた、謎の浪人風の侍が、実は公儀隠密だった。
事件の関係者は全て斬ると、子供の父親に斬りかかり、遂に市との一騎打ちに---------。

戦前の剣戟スターから東映の「柳生武芸帖」シリーズを経て、TVシリーズの「素浪人 月影兵庫」でお茶の間の人気俳優になっていた近衛十四郎(松方弘樹のお父さん)が、公儀隠密の侍役で出演していて、日本の映画界で若山富三郎と並ぶ、殺陣の名人が、この映画でも迫力のある殺陣を披露していて、通常よりも長く見える刀を豪快に振り回し、市の仕込み杖と激突する。

ほとんどアドリブだったという、勝新太郎と近衛十四郎の二人の殺陣は、凄まじい迫力で、本物の時代劇の殺陣の素晴らしさを堪能できましたね。

加えて、最後の決闘の場面を盛り上げる雪、雪、雪の素晴らしさ。
最近のちゃちなCGでは表現できない、見事な質感は、まさに大映映画の美術の真骨頂だ。

最終更新日:2023-12-22 16:00:01

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