東京ナイト 作品情報
とうきょうないと
舞妓の小はなは、祇園の「菊の家」を継ぐのが嫌さに、東京・京都間の運送トラックに秘かに乗込んで家出してしまった。やがて東京に着いた小はなは、運送会社の若旦那で大学生の健が、自分のバンドの歌手の美知子が交通事故で入院し、テレビで次の週に行なわれるバンド対抗戦のために歌手を探しているのを知り、自らそれを買って出た。バンド仲間たちのアパートを泊り歩いて歌の練習を始めた小はなは、美知子が入院のために明けているマンションを借りることにしたのだが、そんな小はなには、東京ですることがあった。それは、自分と同じように水商売の家を継ぐのを嫌って、駆落ちして上京した姉の雪枝を探すことだった。元祇園にいたバーのマダム駒子を訪ねた小はなは姉の消息を聞いたが、駒子は何故か言葉を濁した。一方、そのことを知った健たちは、独力で雪枝を探すべく、あちこちを駆けずり回りとうとう雪枝を探しあてたのである。しかし小はなは、雪枝があれほど嫌っていた水商売に戻っているのを見て幻滅を感じるのだった。小はなは、雪枝が母キクの実子ではなく、そのために小はなに家を継がせるべく身を引いたという真相を知らなかったのだった。それを知っているのは駒子だけだった。駒子は健から、小はなが雪枝に乱暴な言葉を浴びせたということを聞いて、初めて雪枝が家出したわけを話したのである。すべてを知った小はなは、再び雪枝を訪ねて和解すると、「菊の家」を継ぐ決心をした。京都に戻る前に、やがて来たバンド対抗戦の舞台で、小はなは見事に美知子のピンチヒッターをつとめ、健のバンドを優勝させ、それを置きみやげに、小はなは健たちに見送られながら京都に帰っていくのだった。
「東京ナイト」の解説
「二人の銀座」のコンビの才賀明がシナリオを執筆し、鍛冶昇が監督した青春もの。撮影は「花と果実」の小栗準之助。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:鍛冶昇
出演:和泉雅子 山内賢 和田浩治 杉山元 木下雅弘 長内美那子 高千穂ひづる 中村芳子 徳永芽里 木浦佑三 三遊亭歌奴 須田喜久代 小橋玲子 金原亭馬の助 柳瀬志郎 嵯峨善兵 天坊準 二木草之助 宮沢尚子 千波可奈子 衣笠真寿男 神山勝 鴨田喜由 阿部玲子 横田楊子 河野弘 佐川明子 八代康二 |
---|---|
配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 80分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「東京ナイト」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。