喜劇 駅前探検 作品情報
きげきえきまえたんけん
質屋の孫作の顧客に、鉱山師の徳之助や考古学教授の次郎などがいたが、ある日、孫作は自慢にしている春画の絵草紙の間から、一枚の古文書を見つけた。次郎がそれを埋蔵金のあり場を書いた古文書だと言い出したため、大騒ぎになった。次郎の判読では、三万七千両の軍資金が何処かに隠されているということだった。ところが、その場所は古文書がちぎれていて分らず、孫作は研究費を出して次郎に調査を依頼した。絵草紙の元の持主は割烹旅館「千成」の女将圭子だが、「千成」は豊臣家の血筋をひく由緒ある家であることから、埋蔵金は豊臣家の軍資金であることが分った。一方この話を耳にしたペテン師グループの三井、山根、砂山たちは、徳之助や次郎たちが埋蔵金を探して歩く先々で見張っていた。そんなことは知らない次郎や徳之助たちはようやくのことで古文書の続きを見つけ出し、江戸と富士山を結ぶ線上が隠し場所であることを知った。そして、探検の途中で金の瓢箪を発見し、その中に書かれた地図が、すべての鍵であることも判明した。ところが、三井たちがこの瓢箪を盗み出してしまった。幸いコピーを取っておいた徳之助は地図の解読により、「千成」の地下が目ざす場所であると言った。一方、三井たちも、いち早く地図を解読し、「千成」の地下は、彼ら一攫千金を夢みる欲深い連中の手で、時ならぬ埋蔵金発掘にわいたのであった。しかし出てくるものはガラクタばかりでおまけに戦時中の不発焼夷弾を掘り出すというおまけもついた。結局、三万七千両の埋蔵金は発見出来なかったが、徳之助と次郎は諦めきれず、今日も探検に出かけて行った。
「喜劇 駅前探検」の解説
桑田忠親の原作を、「早射ち犬」の藤本義一が脚色し、「喜劇 駅前学園」の井上和男が監督した“駅前”シリーズ第二十作目。撮影はコンビの黒田徳三。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:井上和男
原作:桑田忠親 出演:森繁久彌 京塚昌子 松山英太郎 フランキー堺 池内淳子 伴淳三郎 中村メイコ 野川由美子 吉野謙二郎 淡島千景 三木のり平 山茶花究 砂塚秀夫 原保美 園井啓介 滝田裕介 近藤洋介 中原成男 守田比呂也 谷幹一 |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 94分 |
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