喜劇 急行列車 作品情報
きげききゅうこうれっしゃ
特急列車の専務車掌青木吾一は、十七歳から鉄道一筋に生きてきたベテランで、妻きぬ子との間にできた四人の子供も、特急・さくら・つばめ・ふじと汽車の名前をつけるほどの鉄道キチガイだ。持ち前の顔は少し間が抜けているが、乗客には徹底した奉仕、部下の指導にはなかなかのウルサ型だ。食堂車のウェイトレス洋子と恋愛中の乗客掛古川など年中、青木の叱言をあびていた。東京出発、長崎行「さくら号」に乗組んだ青木は、乗客のなかにかつての知合いで初恋の人、塚田毬子を発見した。毬子は夫とうまくいっておらず、一人旅に出て来たというのだ。久し振りに会った二人は何となくホンわかした気持になった。徳山を過ぎた頃、事件が起きた。ホステス五人組の貴重品がなくなったのだ。が、青木の活躍とそれに毬子の機転で犯人は捕まった。列車は長崎に着いた。明日の上りまで勤務を解かれた青木は、毬子と楽しい一夜を過ごし、他日、鹿児島での再会を約して東京に帰った。家に帰ってきた青木のそわそわした態度に、疑問を持った妻きぬ子は、鹿児島行特急“富士号”の勤務についた夫の後を追って列車に乗りこんでしまった。忽ち二人は大喧嘩となったが、とにかく、二人は終点まで一緒に行くことになった。初めて夫と一緒に乗って、車掌という仕事がきびしいものであると知ったきぬ子は、夫を見直すことになった。乗り越しの乗客の世話や、部下の失敗を自分の失敗として処理する青木。心臓病手術のため、別府に向う少年をはげまし、心のこもったサービスをする青木、きぬ子は感動した。終着駅西鹿児島駅についた。ホームには、毬子が夫慎太郎と共に姿を見せていた。和解がなってもう一度やり直す--という毬子の言葉に心から喜ぶ青木。きぬ子と夫と久しぶりに水入らずの時が持てて幸せそうだった。
「喜劇 急行列車」の解説
「東京博徒」の舟橋和郎がシナリオを執筆、「暗黒街シリーズ 荒っぽいのは御免だぜ」の瀬川昌治が監督したコメディ。撮影は「花札渡世」の飯村雅彦。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:瀬川昌治
出演:渥美清 佐久間良子 西村晃 小沢昭一 左卜全 楠トシエ 加藤順一 丸山紀美恵 大森不二香 坂本香織 鈴木ヤスシ 大原麗子 関敬六 宮城けんじ 東けんじ 田沼瑠美子 根岸明美 桜京美 佐々木伊都子 天野女津子 真木亜紗子 田島薫 三遊亭歌奴 三原葉子 江原真二郎 桑原幸子 北川恵一 石崎吉嗣 村上不二夫 川尻則子 鳴門洋二 岡崎二朗 日吉順子 打越正八 酒巻輝男 水野崇 黒川弘子 大和田恵美子 谷本小夜子 木村修 小塚十紀雄 |
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配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1967) |
上映時間 | 90分 |
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