喜劇 駅前音頭 作品情報
きげきえきまえおんど
小田急線の沿線にあるC駅の商店街。この商店街で対立し競争する二つの店がある。「森田屋呉服店」と「BON」洋装店だ。森田屋の主人徳之助と圭子、「BON」の主人孫作と藤子は、由美の美声で聞かせる広告アナウンスに、満足そうな顔で佇んでいた。この駅前商店の広告アナウンスをひきうけているのが、PR広告社社長の次郎だ。商売上手の彼は、徳之助と孫作の対抗意識を利用して、大いにかせいでいる。お盆を間近に控えた商店街の寄合会が小料理屋“沖縄”で開かれた。ここのマダムは、由美の従姉の染子だ。今日の寄合会は、町会長の白川女史を中心に、盆踊りを浴衣でやるか、アロハにするかで大もめにもめていた。浴衣と頑張った徳之助は、孫作のだしたアロハが採用されて大むくれ、徳之助夫婦と孫作夫婦の間は以前にもまして険悪になった。そんな時、次郎の先輩で“ジャパンとハワイの民間文化使節”をしている三井から、電話で、次郎に沖縄民謡を歌うメリー高山を紹介して欲しいと依頼があった。次郎は交換にハワイのフラチームを盆踊りに参加させることを決めた。そんな盆踊りの最中、孫作のもとに、新聞記者が訪れた。孫作とは双児の兄にあたる孫市が、戦没者の叙勲者に選ばれたのだ。孫作は、ハワイにいる父久作のところまで、勲章を運ぶ決心をした。丁度その頃由美も、急病になったメリー高山の代りに歌った歌が認められ、ハワイへ招待された。くさったのは徳之助だ。孫作にすべてをとられたような気がしてションボリ。ところが、由美がハワイに行く時、持たせてやった浴衣があたって、大量注文が押しよせて来た。徳之助も勇みたってハワイ行きを計画した。染子もハワイ行きをとりきめて孫作夫婦、徳之助夫婦、染子と次郎のカップルが日航機に乗りこんだ。ホノルル空港では、久作、三井、由美が盛大に出迎えていた。久しぶりに見る孫作の親友徳之助に、久作は、喜こんだ。孫市の勲章は、徳之助の手から渡され、徳之助と孫作の仲はよりをもどした。次郎も染子に愛の告白をして、ハワイ旅行は素晴しい日々が続きそうだ。
「喜劇 駅前音頭」の解説
「雲の上団五郎一座」でコンビの長瀬喜伴と新井一がシナリオを執筆「喜劇 駅前怪談」の佐伯幸三が監督した駅前シリーズ九作目。撮影はコンビの黒田徳三。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:佐伯幸三
出演:森繁久彌 伴淳三郎 フランキー堺 三木のり平 淡島千景 淡路恵子 池内淳子 大空真弓 山茶花究 松山英太郎 いしだあゆみ 横山道代 北岡愛子 佐原健二 沢村貞子 石田茂樹 花村えいじ 中原成男 守田比呂也 九重ひろ子 旭ルリ ナウイ・フラ・オ・ハワイ スリーファンキーズ ポス宮崎とコニーアイランダース |
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配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1964) |
上映時間 | 92分 |
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