P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-12-13
この映画は怪獣映画として影が薄い。なぜかと言えば、特撮の見所が少ないからだ。
まずタイトルにあるドゴラだが、アメーバ状の宇宙生物で、空にフワフワと浮いてるだけで形がはっきりしないため、キャラクターとしてまず弱い。
そして、ゴジラではお決まりだった、東京などの都市の破壊がなく、九州の大きな橋が空に吸い上げられるくらい。
そして、ドゴラも蜂の毒に弱いという設定で、人工の蜂の毒を空中から散布し退治するという退治方法で、映像的に派手さがない。
ストーリーも対ドゴラと並行して、国際的なダイヤ窃盗団が登場し、東宝お決まりの怪しげな外人も登場する(笑)。
まるで怪獣映画と「国際秘密警察シリーズ」をあわせたようなノリなのだ。
この作品以後、対怪獣のメインストーリーと他のサイドストーリーという、ストーリーの二本立てという路線が始まったのだ。
作り手としてはワンパターン化を避けたかったのだろう。