おかあさんのばか 作品情報

おかあさんのばか

古田みゆきは、小学校教員の父と、友達のような、やさしい母の静江、そして兄の洋にかこまれて、幸せな毎日を送っていた。みゆきは、静江が気がつかない間に “大人の世界”に目をむけるようになった。近所の金沢さんの奥さんの出産間近いお腹を見ては疑問に思ったり、自動車会社につとめる井上が、隣りの千恵姉さんを秘に愛しているのも知っている。 みゆきは、学校の成績がいいのでたまには、親友のチビッコの宿題も見る。チビッコは、子供に理解のない家庭に育っている、劣等児なのだ。その頃、みゆきは、初潮をみた。不安におそわれるみゆきに、静江は、やさしく説き聞かせた。真夏のある日、静江は、千恵の母好子にすすめられて、区民水泳大会に、町内代表として出場した。昔、静江は、水泳の選手だったのだ。だが、静江は脳出血で水からあがると昏睡状態となって死亡した。やさしかったおかあさんを亡くしたみゆきと洋は、おかあさんのばかと泣き続けた。長田先生も、井上も、誰でも悲しみをのりこえて生きてゆかなければならないと言って聞かせた。その後井上は、南米の新工場に赴任することとなった。千恵にプロポーズしたがすでに、千恵は婚約しており、井上は寂しく旅立っていった。チビッコも、両親の離婚で、母親にひきとられて東北の片田舎に去った。さびしさのすっかりとれたみゆきは、六年生になって、今日もクラス委員として、主婦がわりとして、たくましく成長していた。

「おかあさんのばか」の解説

新人水川淳三と南豊太郎が共同でシナリオを執筆、水川浮三が監督した人情もの。撮影は「ケチまるだし」の堂脇博。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督水川淳三
出演下絛正巳 乙羽信子 深堀義一 加納美栄子 高野真二 加代キミ子 織賀邦江 榊ひろみ 長門勇 中村雅子 城戸卓 三上真一郎 藤本三重子 西田隆昭 平山清 桜井道 朝海日出男 秩父晴子 中新井俊介 林家珍平
配給 松竹
制作国 日本(1964)
上映時間 87分

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最終更新日:2024-12-13 02:00:03

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