座頭市兇状旅 作品情報
ざとういちきょうじょうたび
上州下仁田。市が投宿した旅篭の主人島蔵を訪ねて来た佐吉と東九郎の話から、土地の二代目親分佐吉と、旅篭の親切な娘のぶは恋仲だが、のぶの養父島蔵は佐吉の先代に遂われた元貸元で、未だに縄張りの夢が捨てきれずにいることを知った。彼らは二代目披露を兼ねた今夜の花会をぶちこわして佐吉を窮地に陥れ、同時に佐吉を消すこと考えていた。そのために蛾十郎という浪人まで傭っていた。娘のぶも養父と佐吉の仲の悪いことを感づいていた。翌日、佐吉が蛾十郎と東九郎の罠にはまりかけたとき、佐吉の立場を考えた市が自分一人の喧嘩として買って出た。逃げ帰った東九郎は自分が殺した佐吉の乾分も市の所為だと親分衆に報告佐吉の不可斐なさを責め、彼に市を斬ることを迫った。祭りも最後の三日目、名残惜しげなのぶの手伝いで旅仕度をしている市の許に、佐吉が飛び込んで来た。おたねが東九郎に拐わかされたというのだ。廃屋に駈け込んで、これが佐吉の裏切りと知った。佐吉が五百両で蛾十郎を買収したのだ。後を追って来たのぶの声も耳に入らぬ佐吉。東九郎らやくざの連合軍はその包囲をちじめて、市に迫った。幾度かの絶望的な危機を斬り抜け河原の中州へ出た。が、そこには蛾十郎が待っていた。蛾十郎は必死に制止するおたねを刺した。市の憤りは炸裂、蛾十郎に迫った。必死の市の剣はさえ、蛾十郎はその剣の前にたおれた。やがて、旅姿の市のひょろひょろとした姿が見られ、見送るのぶの目に光るものが宿っていた。
「座頭市兇状旅」の解説
シリーズの第四作。子母沢寛原作を「新・座頭市物語」の犬塚稔が潤色、「第三の影武者」の星川清司が脚色、「新・座頭市物語」についで田中徳三が監督。撮影もコンビの牧浦地志。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:田中徳三
原作:子母沢寛 出演:勝新太郎 高田美和 万里昌代 成田純一郎 小林勝彦 北城寿太郎 名和宏 松居茂美 村瀬幸子 安部徹 若杉曜子 近江輝子 嵐三右衛門 羅門光三郎 水原浩一 石原須磨男 沖時男 浜田雄史 堀北幸夫 藤川準 岩田正 越川一 加賀美健一 志賀明 大杉潤 山岡鋭二郎 黒木英男 谷口和子 |
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配給 | 大映 |
制作国 | 日本(1963) |
上映時間 | 86分 |
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