銀座の恋の物語 作品情報
ぎんざのこいのものがたり
伴次郎はジャズ喫茶のピアノひきの宮本と一つ部屋を仕切って同居する絵かきで、「銀座屋」の針子秋山久子を愛していた。そして二人は一緒に考えた“銀座の恋の物語”を大事に胸に秘めていた。次郎と宮本は苦しい生活の中で助けあった。次郎は久子の肖像画作成に没頭した。一方宮本はバーテンたちの企みで、クラブをクビになってしまった。次郎は久子と結婚するために信州の母のところへいくことになった。田舎いきのため、次郎は今まで売ろうとしなかった久子の肖像画を春山堂に売り払った。出発の日新宿へ見送りにいった久子は、横からとびだした車にはねられてしまった。久子は事故現場から姿を消したままになっていた。次郎にはやけ酒の日が続いた。ある日宮本のピアノをひきあげにきた月賦屋を次郎と宮本は悪酔いが手伝って殴り、留置所にいれられた。次郎と宮本が釈放されて帰ってみると、二人の家は消えてなくなり、「銀座屋建築用地」の立札。宮本は憤り、次郎のとめるのもきかず、何処かへきえ去った。幾週かがすぎ次郎は久し振りで宮本にあった。宮本は豪華なアパートに住み、次郎の描いた久子の肖像画をもっていた。宮本の部屋からでた次郎はデパートに流れる久子の声を耳にした。久子は記憶喪失症になっていた。次郎は久子の記憶回復につとめ、二人の記憶がつながる肖像画を買いとりに、宮本の所へ行ったが彼は絵を手ばなさないといった。その時電話がなり、宮本は蒼然と外へとび出していった。彼は偽スコッチ製造の主犯だった。彼はひそかに久子をおとずれ、例の肖像画をおいて、そそくさとでていった。数日後、春山堂で次郎の個展がひらかれ、会場に流れる“銀座の恋の物語”のメロディに久子の記憶は回復した。
「銀座の恋の物語」の解説
「アラブの嵐」の山田信夫と、「男と男の生きる街」の熊井啓が共同で脚本を執筆、「メキシコ無宿」の蔵原惟繕が監督した歌謡メロドラマ。撮影もコンビの間宮義雄。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:蔵原惟繕
出演:石原裕次郎 ジェリー藤尾 浅丘ルリ子 江利チエミ 清水将夫 深江章喜 清川虹子 高品格 牧村旬子 河上信夫 三崎千恵子 和泉雅子 南風洋子 新井麗子 守屋徹 織田俊彦 千代侑子 金井克予 星ナオミ 小島忠夫 木浦佑三 下絛正巳 神山勝 古田祥 林茂朗 山之辺潤一 峰三平 花村典昌 松下達夫 井上昭文 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1962) |
上映時間 | 93分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-04-19
そして銀座の界隈を舞台にした原節子主演の千葉泰樹監督作品〈東京の恋人〉何かも、姉貴分の原節子嬢が街の似顔絵描きとして靴磨き少年を連れた戦後闇市映画の傑作だった…。本・蔵原惟つぐ監督作品ではジャン・ギャバン主演のフランス映画〈ヘッドライト〉のリメイク版〈道〉が中々洒落た美学が感じられた。本編でも東京大空襲の悪夢の記憶とか戦災のトラウマが作品の陰翳を濃くしている。