金づくり太閤記 作品情報

かねづくりたいこうき

平山周平は桜レーヨンの総務課長で、無遅刻、無欠勤が自慢だが、大の頑固親爺である。長女の好江は桜レーヨン勤務の中村太郎にとつぎ、夫婦そろってのガッチリ屋。次女の幸子は大学生で、人形グループの仕事に熱を入れている。長男の健太は中学生で、そんな平山家を上手にきりもりしているのは後妻の三千代だった。三千代は秘かに株をやっていたが、周平の甥勇二が大矢証券にいて彼女の金づくりを助けていた。勇二には桜レーヨンに勤める陽子という美人の上とくいができた。彼女は三年前から株をはじめ、百万近く儲けていた。不動産で金づくりしている牧原は、陽子に不動産投資を勧めていた。勇二は気が気でない。周平を松宮という男が訪ねてきた。幸子と婚約したいという。周平は寝耳に水の話にカンカンである。陽子は牧原の勧めで伊豆の分譲地の下検分に出かけた。ヤキモキした勇二は、陽子の弟孝之を私立探偵に雇った。同じバンガローに泊ることになった牧原は陽子に迫った。その光景が孝之から誇張されて勇二に報告された。勇二はヤケ酒をあおると飲み屋の京子をアパートに連れこんでしまう。その頃、牧原の手を逃れた陽子は勇二に電話した。電話口に出た京子に悪たいをつかれてカンシャクが爆発した。勇二は京子の誘惑をふりきって三千代のもとに逃げこんだ。そんな勇二を陽子は信じないで、今までの株全部を売り払い南日本電鉄に切りかえた。が、南日本電鉄の株は大暴落。二百万円を失った。好江が子供を生ましてくれない夫とは離婚したいと言い出し、幸子が家を飛び出し、三千代の金づくりがバレ、周平の怒りは極限に達した。折も折、松宮が周平に会いたいという。皆揃って出かけた。ひかりホームで、松宮、幸子らの人形グループは親のない子たちに人形芝居を見せていた。周平の心もなごんだ。三千代の金づくりも、幸子の嫁入道具を買い揃えるためだと分った。勇二も三千代の証言であの晩のアリバイが成立、陽子と無一文から再出発することになった。

「金づくり太閤記」の解説

加藤経太郎の「金づくり太閤記」から、沢村勉と川崎徹広が脚本を書き、「サラリーガール読本 お転婆社員」の川崎徹広が監督した喜劇。撮影は「みな殺しの歌より 拳銃よさらば!」の太田幸男。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督川崎徹広
出演加東大介 月丘千秋 浜美枝 戸田秀樹 江原達怡 柳川慶子 中谷一郎 白川由美 鈴木和夫 田武謙三 塩沢とき 船戸順 大泉滉 織田政雄 春川ますみ 門脇三郎 大村千吉 リッキー中山 佐田豊
配給 東宝
制作国 日本(1960)
上映時間 91分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:52

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