P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-01-09
高校の時に16㍉フィルム上映会で映写機を初めて扱ったのが山田洋次監督作品の本篇だった!上手くスクリーンに映し出すことと何度も繰り返し作品を味合う醍醐味はこの貴重な体験から来るんだなあと想い出す
こきょう
総合評価5点、「故郷(1972)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
高校の時に16㍉フィルム上映会で映写機を初めて扱ったのが山田洋次監督作品の本篇だった!上手くスクリーンに映し出すことと何度も繰り返し作品を味合う醍醐味はこの貴重な体験から来るんだなあと想い出す
そしてヒロシマ原爆をmotifにした三好徹原作のNHKドラマ化作品〈閃光の遺産〉演出・和田勉も又,本・井川比左志の熱演が観られる…。台詞は一言ながら歌手・藤圭子も煌めく
1970年の山田洋次監督作品「家族」に続いて72年の本編を久し振りに観ました…。島での石船稼業の夫婦の物語は何処か新藤兼人監督の「裸の島」を連想させる程に日常的な淡々としたものに想えたがー。工場勤めを余儀無くさせられる井川比佐志の科白に「大きいものって、時代の流れって全く訳がわからんじゃ無いですか」と在る、真面目にコツコツ正直に働いてる者の生活が成り行かない不条理を言い当てている。加藤登紀子の挿入歌も織り込まれた。島を去る日の湊のラストは倍賞千恵子演じる民子の顔だ。其れでもどっこい生きて行く逞しさと希望の光りが!