P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-07-16
回り舞台風の設定や隈取メイクなど、アバンギャルドな描写も随所に見られる。
梶芽衣子は、「銀蝶渡り鳥」では、藤純子の人気ヒットシリーズ「緋牡丹博徒」の現代版の域を出なかったが、この作品では、黒いコートとアコーハットに身を包み、鋭い視線とクールな表情で、権力の体制に一矢報いる”女復讐人”を、見事に演じ切ったと思う。
この作品の持つ反体制色は、1970年安保の挫折を経験した若者層をも巻き込み、大ヒットを記録し、梶芽衣子の代表作になったのだ。