P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-12-10
この映画「忍ぶ川」を撮った熊井啓監督は、一般的には社会派の監督と言われているが、基本的には社会的なテーマを取り上げつつも、そこにメロドラマ性や抒情的な色彩を、うまく折り込む監督ということが言える。
この「忍ぶ川」も、そういった意味で、メロドラマ性が生きた、非常に爽やかな、青春物語に仕上がっていると思う。
特に、当時、俳優座の新人だった栗原小巻が、新鮮な演技をしていて、若々しさと美しさ、爽やかさという、栗原小巻のいい資質が、見事に結晶した作品だと思う。