P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-11-26
山田洋次監督の「故郷」は学校教室での上映会の際に映写機の側にいてもう何度も観ていたからカラー映像の印象が鮮明だったが、本編はモノクロームの印象が強く残っていたので、改めて観てカラーなので吃驚した!回想シーンは確かにモノトーンの画面だった。冒頭から感涙の長崎の郷里離別の港のシーンで、後は北海道中標津町の原野の酪農家へと至る道程のロードームービーだ。〈人類の進歩と調和〉の大阪万博見学後の幼児病気の病院盥回しとか色々なエピソードが丹念なドキュメンタリータッチで紡がれる人間ドラマ。小津安二郎監督と風貌がそっくりな名優・笠智衆が祖父役として実に佳い味を出している。或る意味本編も又、クラシック名篇「東京物語」為らぬ「日本列島物語」何だねぇ❤️