野獣死すべし(1980・村川透) 感想・レビュー 2件

やじゅうしすべし

総合評価3.5点、「野獣死すべし(1980・村川透)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-02-20

この映画「野獣死すべし」は、「蘇える金狼」と並ぶ、松田優作のハードボイルド映画の傑作だ。
主人公は、戦場カメラマンとして幾多の地獄絵図を見てきた経験が、まさに野獣の如く狂気を帯びた男を作り上げているが、そんな男を松田優作が見事に演じていたと思う。

周りを固める役者、特に鹿賀丈史のキレた演技も秀逸で、松田優作に劣らない狂気を醸し出しているし、刑事役の室田日出男も松田優作との対峙シーンで、印象深い演技をしていると思う。

狂気に満ちた内容だけに、部分部分で分かりにくいところはあるが、好奇心と緊張感の持続する映画だ。
それにしても、ハードボイルドとはいえ、あまりにも無抵抗の人を殺しすぎ!?
また前半の緻密な銀行強盗計画に比べ、実践は意外と乱雑だったのが残念だ。

P.N.「ヤマグチゴロン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2019-05-17

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

松田の後期アクション作ゆえ、毛色の違いが際立つ一本!演じるインテリ殺人マシーン伊達は警官を襲って拳銃を奪い仲間をリクルート後銀行強盗…。原作は学生ゆえ若気の蛮行といえなくもない。映画の伊達は戦場帰りのサラリーマン。見方によっては稚拙で無謀なキャラ変更、かなり無理な改変だ。「蘇る金狼」とは違う大藪世界アレンジへのトライか?この流れなら行き着くアジトに白骨が転がってるモノホン殺人狂オチでも違和感無し?!

最終更新日:2024-11-22 02:00:06

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