金田一耕助の冒険 作品情報
きんだいちこうすけのぼうけん
すっかり有名になった金田一耕肋、最近は、等々力警部と一緒にCFに出演したりしている。その頃、街では、マリアを中心にした「ポパイ」という美術品専門の盗族団が暴れまくっていた。そのマリアが、十年前、金田一が真犯人をつきとめることができなかった「瞳の中の女」事件の鍵を握る石膏像、不二子像の首を、金田一のところへ持ち込んできた。不二子像とは、灰田勝彦が作ったもので、現在は、美術評論家の古垣和哉が保管している。さっそく、事件の渦に飛び込んだ金田一だが、その首が何者かに盗まれてしまい、それは古美術店々主明智小十郎の手に渡っていた。マリアたちの手引きで明智邸を訪れた金田一は、そこで、明智の妻文江に会う。彼女こそ不二子像のモデルであったのだ。金田一の行く先々で殺人事件が起こる。やがて金田一は、文江がしばしば老人ホームに見舞いに行っていることを調べ出した。そこには、盗まれた首と同じものを作っている森友吉という老人がいた。そして金田一は、古垣、森、それに老人ホームの経営者・今泉の三人の関係をつきとめた。三人は、灰田の弟子で、文江は灰田の妻であったが、やがて森と駆け落ちする。しかし、自分の才能に限界を感じた森は文江を捨てて逃げ去ってしまった。数十年後、すっかり老けこんでしまった森を老人ホームで発見した文江は、捨てられた復讐に、決して越えることの出来ない師匠の作った不二子像の首を作り続けさせていたのである。そして、何とか逃れようとした森が、その首を盗み、事件の発覚を恐れて次々と殺人を犯していたのだ。金田一は見事に事件を解決した。そして、今日も、等々力警部とCFの撮影に出かけるのだった。
「金田一耕助の冒険」の解説
盗まれた石膏像の首をめぐって起こる連続殺人事件を解決する金田一耕助の活躍を描く。横溝正史の原作『瞳の中の女』の映画化で、脚本は「渚の白い家」の斎藤耕一と「修道女 濡れ縄ざんげ」の中野顕彰の共同執筆、監督は「ふりむけば愛」の大林宜彦、撮影は「ブルークリスマス」の木村大作がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1979年7月14日 |
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キャスト |
監督:大林宣彦
原作:横溝正史 出演:古谷一行 田中邦衛 吉田日出子 坂上二郎 熊谷美由紀 江木俊夫 阿部健多 木下隆康 大塚浩美 仲谷昇 山本麟一 東千代之介 樹木希林 宇佐美恵子 原田潤 小川亜佐美 赤座美代子 夏木勲 草野大悟 重松収 伊豆肇 明日香和泉 南州太郎 小野ヤスシ 梅津栄 車だん吉 大泉滉 新山真由美 三輪里香 佐藤蛾次郎 角川春樹 千うらら 斉藤とも子 横溝正史 |
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1979) |
上映時間 | 113分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-06-26
金田一耕助の冒険を観た。古谷一行さんは私とご縁のあった俳優さんだ。それだけにこの映画はとても関心があった。これはひじょうに面白くて、まったく飽きさせない作品だと思った。素晴らしい。最高のエンターテイメントと言えるだろう。