P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-08-02
限りなく透明に近いブルーを観て、とても感動した。これは何よりも飽きさせない魅力があるからだ。私が村上龍さんの限りなく透明に近いブルーを読んだのは18才の頃だった。原作の最後のところで「血を縁に残したガラスの破片は夜明けの空気に染まりながら透明に近い。限りなく透明に近いブルーだ」と書かれいる。私はここまで読んだ時、村上龍さんの世界が大好きになった。それだけにこの映画はひじょうに興味深かった。私は22才の時、村上龍さんのコインロッカー・ベイビーズという本にサインを頂いたことがある。今、私は大阪府茨木市の自宅に併設したところでCabinというマイクロ・ライブラリーをさせて頂いているが、村上龍さんのサイン本も大切に置いてある。村上龍さんの世界はほんとに素晴らしいの一言に尽きると思う。そんな村上龍さんの世界を知ることになったのが、まさに限りなく透明に近いブルーなのだ。この映画を観ていると、何十年も前の記憶が甦ってくる。やはり限りなく透明に近いブルーの世界は魅力的だと思う。村上龍さん、ありがとうございました!