戻れない河 作品情報
もどれないかわ
豊と恵子は同郷で、共に集団就職で上京して来ていた。彼らの仲間達の多くは、職を転々とし、明日をも知れない、生活をおくっている。彼らは、都会の計り知れない、奥深い現実に気付き、絶望と居直りの生活に嫌気がさしながらも、部会を脱出することなく、最後の敗北感から自分を逃避させているのだった。豊と恵子は、将来の希望を持てない工場労働者の道を捨て、同郷の先輩であるスナックのマスターから客を取ることを教えられる。しかし、昔の仲間が集まったそのスナックで、豊は以前には思いも及ばなかった不満と苛立ちを憶えるのだった。そんな中で豊は、友人がキャバレーの仕事で出世した事を知り、恵子は地道に働く仲間の結婚を知る。同郷の友人達にも同化できず、都会人の気まぐれにもギャップを感じた豊と、彼との生活に疲れ果てた恵子は、破局を迎える。都会の生活に多くは望めないさという豊の言葉は、彼が都会で体得した真美の言葉でもあった。
「戻れない河」の解説
集団就職で上京してきた男女の都会での生活を描く。脚本は本庄純、監督は竹島将、撮影は笠井知彰と伊藤弘成がそれぞれ担当。(16ミリ)
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1978年7月1日 |
---|---|
キャスト |
監督:竹島将
出演:渡辺直樹 大崎奈津子 泉雄二 山本庄助 寺島淳 山本幸雄 安川正尋 細川育孝 三輪時男 仁科喜久男 芝原靖史 上田真弥 鈴木季里 更井孝行 神崎勇人 菊池高彦 近内明子 佐藤杳子 我妻淳一 末良和久 花柳瑞衛 花柳衛彦 |
制作国 | 日本(1978) |
上映時間 | 90分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「戻れない河」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。