HOUSE ハウス 作品情報
はうす
中学生のオシャレは、今日も仲間のファンタ、ガリ、クンフー、マック、スウィート、メロディーたちと間近になった夏休みのことをワイワイ話している現代っ子。オシャレが学校から帰ると、イタリアから父が帰国していた。父は彼女に、自分の再婚の相手だと言って涼子を紹介する。新しい母など考えてもいないオシャレにとっては、これはショックだった。自分の部屋にもどって、ふと思い出したオバチャマのところに手紙を出し、夏休みに仲間と行くことにする。いよいよ夏休み。オシャレは仲間とオバチャマの羽臼邸へ向かって出発。東郷先生もいっしょに行くはずだったが、あとから来ることになり、七人で出かけた。オバチャマは、七人を歓げいしてくれ、都会育ちの七人は田舎の雰囲気に大喜び。しかし、それもつかの間で、このオバチャマというのが実は戦争で死んだ恋人のことを思いつつ、数年前に死亡しており、今は、その生霊で、羽臼邸そのものがオバチャマの身体であったのだ。そして、奇怪なできごとが七人の少女たちを襲った。まず最初に冷やしておいた西瓜を取りに入ったマックが井戸の中につかっており、このほかにも、ピアノや、ふろ桶や、時計や、電燈などに次々に少女たちが襲われる事件がおき、そのたびに一人一人この家からきえていったのであった。オバチャマは、若い娘を食べた時だけ若がえり、自分が着るはずだった花嫁衣裳が着られるのであった。最後は、オシャレになりすまし、後から来た涼子までも襲ってしまうのであった。
「HOUSE ハウス」の解説
CF界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画で、七人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描くオカルト映画。脚本は「ホテル強制わいせつ事件 犯して!」の桂千穂、監督は大林宣彦、撮影は阪本善尚がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1977年7月30日 |
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キャスト |
監督:大林宣彦
出演:池上季実子 池上季実子 大場久美子 松原愛 神保美喜 佐藤美恵子 宮子昌代 田中エリ子 尾崎紀世彦 笹沢左保 小林亜星 石上三登志 鰐淵晴子 南田洋子 |
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(1977) |
上映時間 | 88分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
中学生のオシャレは、イタリアから帰国した父親に新しい母を紹介され、ショックを受ける。そのショックを吹き飛ばすため、夏休みにオバチャマの羽臼邸に仲間たち6人と行くことにする。
オバチャマもみんなを歓迎してくれ、都会育ちの7人にとっては、オバチャマの家がある田舎の雰囲気は新鮮で大喜びするが、実はオバチャマは数年前に死んでいたのだった---------。
「転校生」「時をかける少女」などの尾道3部作で有名な大林宣彦監督の初監督作品。
ホラー映画だが、ファンタジックさのある映像が、大林監督らしさが滲みでているとも言えるが、人を食べる屋敷と化した妖怪が、少女たちを次々と食べていくという、コミカルながら残酷な内容。
ストーリーや映像はもう何でもアリの世界で、ハチャメチャと言えなくもないが、サービス精神も多分に窺える。
映画としての品位や品質は、必ずしも高いとは言えないが、なぜか印象に残る映画だ。
そこがカルト映画たる所以だろうか。