青春の蹉跌 感想・レビュー 2件

せいしゅんのさてつ

総合評価5点、「青春の蹉跌」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-18

「青春の蹉跌」は、石川達三の同名小説の映画化だが、野望を軸に展開する原作に比べ、長谷川和彦の脚色、神代辰巳の演出は、1970年代前半の虚脱感が漂う、全く印象の違った作品になっている。

カットバックを多用し、説明を極力排した映像に、製作当時の時代背景が滲み出ていて、ディテール描写に独特な魅力があった。

例えば、主人公の萩原健一が、道を歩いている時、横にある鉄製の手摺をフーッと触っていくと、ガタガタガタと音がする。

そういう何気ない描写に現実感が出ていて、神代辰巳監督の映像感覚の鋭さを感じさせる。

青春のある図式というものを、上手く活かして、最後の結末も奇麗な収まりかたであったと思う。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-08-22

本篇原作者の石川達三の映像化テレビドラマの〈ザ・スキャンダル 老教授と女子大生 謎の四日間〉を視聴した。老教授に三國連太郎,女子大生を三浦リカが好演した。双方の主張に即して二通りの映像がcontrastされる作り方は何処か黒澤明監督の名篇〈羅城門〉を連想させるんだなあ

最終更新日:2023-11-28 16:00:02

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