P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2023-11-11
この映画「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本龍馬」は、武田鉄矢が生涯の師と仰ぐ坂本龍馬の激動の青春時代を、自ら脚本・主演した作品だ。
土佐藩を脱藩後、長州の高杉晋作率いる奇兵隊と力を合わせ、4千の兵で幕府15万の兵と戦うまでを描いている。
とにかく、この映画での武田鉄矢演じる坂本龍馬の凄まじさといったら、涙と鼻水、ツバと泡、狂ったようにただ騒ぎまくるだけなのには、驚きを通り越して、呆れて物が言えないほどだ。
とても正視に耐えられず、思わず下を向いてしまったのだが、武田鉄矢はそんな観る者の思惑などどこ吹く風、その貧相な顔でさらに延々とどなりまくるのだ。
とにかくこの映画、武田鉄矢自ら片山蒼の名で脚本を書いていることでも分かるように、そのひとり勝手な激しい思い込みと演技とは言えない演技で、醜態をさらすのだ。
加えて吉田拓郎のスタアかくし芸大会的な演技や、その他、登場人物はやたらにどなり泣きまくり、船や戦闘シーンなど、かなりお金もかかっただろうに、全てカラ回りの騒々しさで、本当に最悪もいいところの映画でした。