母(1988) 作品情報

はは

昭和30年、秋。東北のある村で農業を営んでいた磯村久一郎は、祭りに参加した際騎馬戦で落馬し、半身不随になってしまった。磯村には妻と5人の子供がいたが、この事故をきっかけに生活は激変した。母が夫の看病に専念するために、母親であることを放棄したのである。子供たちは勉強以外の家事--炊事、洗濯、掃除なども自分たちでしなければならなくなった。幼い子供たちは母を憎み、父を恨んだ。そして、「父を殺せば、母はまた自分たちの母に戻ってくれる」とも老えたが、過酷な運命に絶えて頑張り続けた。やがて15年が経ち、子供たちはそれぞれ就職や結婚をし、独立して生計を立てていた。末っ子の久子もようやく隣村の青年と結婚することになり、式の当日、家に立ち寄った。そこで久子は母が全身麻痺となった父に、口移しで食事をさせている姿を目撃し、感動とショックを覚えるのだった。それからさらに13年後、父は息を引きとった。そして、生まれてから一度も村を出たことのなかった母は、ニューヨーク旅行へ出かけ、自由の女神像や摩天楼を見物した。

「母(1988)」の解説

事故で全身麻痺となった夫を看病するため、母であることを放棄した女性の生きる姿を描く。田中敬子の作文『母』を元に、「きみが輝くとき」の松山善三が脚本を執筆。監督は「典子は、今」の松山、撮影は「美味しい女たち」の山崎善弘がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1988年4月29日
キャスト 監督松山善三
出演吉村実子 未来貴子 佐藤輝 村田雄浩 大空真弓 塩沢とき 川谷拓三 木瓜みらい 桜井ゆうこ 星野利晴
配給 松竹
制作国 日本(1988)
上映時間 75分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「母(1988)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:54

広告を非表示にするには