紫式部 源氏物語 作品情報

むらさきしきぶげんじものがたり

美貌と才知に恵まれた光源氏は父・桐壷帝の計らいにより、臣下に身を置いていた。源氏は持って生まれた美貌のため、数多くの女性から慕われていた。愛しくも複雑な過去を持つ夕顔、六歳年上で一人娘のいる六条御息所、正妻の葵の上。しかし、光源氏がもっとも心を痛めていたのは、桐壷帝の妻であり義母の藤壷への想いだった。秋に光源氏は藤壷の姪で祖母に育てられていた少女の紫を引き取った。自然の中でのびのびと成長した紫は都の女にはない魅力を持ち、その面差しはどこか藤壷に似ていた。やがて藤壷が懐妊したが、生まれた男の子は光源氏と瓜ふたつであった。桐壷帝は光源氏に若宮の行末を頼んだ。光源氏は桐壷帝の第二皇子に当たるが、第一皇子東宮の母・弘徴殿の女后は東宮の立場が危うくなるのを恐れ、譲位を早めるべく策動を始めた。その頃、光源氏の前に新しい女が現われた。源氏はそれが兄・東宮の后となる朧月夜とは知らずに近づいた。桐壷帝は譲位し、朱雀帝の世となった。葵の上は、光源氏の子を出産したが、不幸にも物の怪につかれた六条御息所は葵の上を殺してしまった。御息所は自らの所業を悔い、伊勢の斎宮となり都を離れた。また桐壷院が亡くなり、藤壷は尼僧となった。光源氏のもとから女性たちが静かに去っていく。光源氏は心の安らぎの場所を女性に求めていたので、何かしら得体の知れぬ不安に襲われていた。光源氏は女性を求めようとするとき、いつも桜の花びらの舞う幻覚をみる。今、光源氏のもとに残っているのは、美しい女性へと成長した紫と帝の篭姫となった朧月夜だけだった。しかし、ある日朧月夜との逢う瀬が右大臣に見つかり、光源氏は弘徴殿の大后の策謀により須磨へと流されてしまった。光源氏は財産の全てを妻の紫の上に譲り流浪の身となるが二人の心は一つに結ばれたのだった。

「紫式部 源氏物語」の解説

紫式部原作の「源氏物語」全五十四帖のうち、夕顔との出会いから須磨までを描くアニメーション。脚本は「微熱少年」の筒井ともみが執筆。監督は「銀河鉄道の夜」の杉井ギサブロー、撮影監督は「マップス 伝説のさまよえる星人たち」の杉村重郎がそれぞれ担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1987年12月19日
キャスト 監督杉井ギサブロー
出演風間杜夫 梶三和子 田島令子 風吹ジュン 萩尾みどり 横山めぐみ 矢崎滋 津嘉山正種 大方斐紗子 大塚周夫 野沢那智 田村錦人 納谷悟朗 槐柳二 瀬下和久 安原義人 島田敏 林一夫 常田富士男 丸山裕子 木瓜みらい 青木菜菜 勝生真沙子 鈴木一江 大原麗子
配給 日本ヘラルド映画
制作国 日本(1987)
上映時間 110分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「紫式部 源氏物語」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2023-12-29 02:00:06

広告を非表示にするには