泣き虫チャチャ 作品情報
なきむしちゃちゃ
チャチャこと小野田千秋は歌手でさえヘイコラするミキサーの助手だが、また機材運びしかやらせてもらえない。でも、ディスコに行けば一躍主役のディスコ・キング。千秋は、映画館のモギリ嬢をしている恋人のはるみ、オカマ・バーで働いている勝などと、それなりに楽しい毎日を送っている。そんなある日、田舎の母の絹代から祖母の法事に帰って来るようにと電話が入った。千秋は、はるみに猫のペペをあずけて、帰郷した。千秋の長兄の千太郎は教師、次兄の千春は一流会社のサラリーマン。父親の千造にとって、何だかワケの分からない仕事についている千秋だけが悩みのタネだ。翌日、はるみと勝がやって来た。いぶかしがる千秋にはるみがダンボール箱を見せた。ペペが車にはねられて死んでしまい、千秋にひと目会わせるためにドライアイスにつめて持って来たのだった。はるみは声をつまらせて泣き出した。三人でペペの埋葬を終え、はるみと勝は絹代のすすめで泊ることになった。絹代ははるみを気に入ったらしく何かと世話をする。両親に縁の薄かったはるみは嬉しくて思わず涙ぐんでしまう。だが、千造には三人のチャラチャラした服が気に入らない。「まともな親がいないような娘を泊らせるわけにはいかん!」勝とはるみは哀しみを押さえて帰っていった。「俺は何を言われてもいい。でも、はるみのことをロクでなしだなんて言うのは許せない!」千秋は怒って家を飛び出した。ディスコの騒音の中で千秋がはるみに大声で話しかける。ペペが死んだのははるみのせいだ。だから、お前がかわりに俺のアパートに来い--。その頃、千秋の部屋の留守番電話に絹代の声が流れる。父さんがお前を怒るのは心配してるからなんだよ。お盆には帰って来るだろう、それまでには父さんの気持も変わってるだろうからね。はるみさんも連れて来ていいんだよ--。
「泣き虫チャチャ」の解説
社会からはみ出ながらもひたむきに生きる若者を描いた青春映画。脚本は「愛しのチィパッパ」の関根俊夫、監督はこれがデビュー作となる花輪金一。撮影は池谷秀行がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1987年2月21日 |
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キャスト |
監督:花輪金一
原作:山田洋次 出演:風見慎吾 鳥居かほり 竹中直人 加藤武 林美智子 江藤潤 石田純一 由利徹 笠智衆 アパッチけん 岡野進一郎 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1987) |
上映時間 | 86分 |
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