怪異談 生きてゐる小平次 作品情報
かいいだんいきているこへいじ
役者の小平次、囃子方の太九郎の若い二人は、今はしがない緞帳芝居に身を任しているが志は大きい。小平次、太九郎とその女房のおちかの三人は幼馴染の仲だが、以前から小平次はおちかに想いを寄せていた。そんなある日、小平次はおちかに「おれの女房になってくれ」とつめよる。すでに太九郎の妻であるおちかには答えようがない。旅芝居の暇に、沼で釣をする二人。小平次は太九郎に「おちかをくれ」と迫り、もみ合ううちに、舟から水に落ちた小平次を、太九郎は棹で打った。小平次を殺したと思った太九郎は、あわてて家に帰ると、何とそこに小平次がいる。小平次は再び「おちかをくれ」と迫り、太九郎は今度は三味線の撥で小平次を動かなくなるまで、滅多打ちにする。人目を恐れて江戸を逃れた太九郎とおちかの二人。そして、小平次の姿がこびりつき、怯えきる太九郎の様子におちかは愛想をつかし始めた。そして、太九郎は小平次との亡霊との戦いに死んでしまうのである。
「怪異談 生きてゐる小平次」の解説
一組の夫婦と、その妻に想いを寄せるようになった男の三人の間で生じた三角関係から起きる怪事件を描く。鈴木泉三郎の同名の戯曲の映画化で、脚本・監督は「妖艶毒婦伝 お勝兇状旅」の中川信夫、撮影は桶口伊喜夫がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1982年9月4日 |
---|---|
キャスト |
監督:中川信夫
原作:鈴木泉三郎 出演:藤間文彦 石橋正次 宮下順子 |
配給 | ATG |
制作国 | 日本(1982) |
上映時間 | 78分 |
動画配信で映画を観よう! [PR]
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「怪異談 生きてゐる小平次」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。