オディールの夏 作品情報
おでぃーるのなつ
パリ郊外で精神病院の院長をしているフランソワ(ジャン・ピエール・マリエル)は心筋梗塞で、いつ死んでもおかしくない、と思うと色情狂の患者(ナタリー・カルドンヌ)の診療にも身が入らない。テニスの教師と美容師になりたいオディール(エマニュエル・セニエ)はお祭りに出店しているストリップ劇場に引かれる。呼び込みの男ジャンジャン(リシャール・ボーラジェ)は彼女に目をつける。週末、フランソワは海岸に住む前妻(クリスティーヌ・パスカル)に会いに行く途中、列車で眠っていたオディールに出会い、消えかけた欲望を呼び起こされる。彼女が近所に住んでいることを知った彼はテニス中の彼女に見とれ、デートに誘う。オディールはフランソワを半ば強引にジャンジャンのストリップ小屋に連れていく。帰りの車でフランソワは彼女に迫るが、逆に引っぱたかれる。フランソワは落ち込むが、オディールへの欲望はつのるばかり。一方のオディールはジャンジャンの誘いにのってストリッパーになる決意をする。なぜか彼女は奇妙な鼻血の発作に何度か襲われていた。フランソワは次の興行地に行くためのオーディションにつき合わされ、苛立ちを募らせ、ついに街のホテル兼用の食堂で食事中に怒りが爆発する。オディールは出ていってしまい、フランソワは心臓の発作を起こし、ホテルに泊まる羽目になる。ひどいボロ部屋でますます怒り狂うフランソワのところに、オディールがふらりと戻ってきて、フランソワと初めてセックスをする。官能に満ちた時に彼は陶酔するが、彼女はまた鼻血を出す。オディールのストリッパーとしてのデビュー。フランソワが心配顔で見守るなか、彼女は観客の男たちの熱気とジャンジャンのしゃべりに乗せられ、恍惚として裸身をさらす。だが男たちの群れに身を預けた直後、彼女は鼻血を流して失神する。その後しばらくして、不治の病で療養所に入ったオディールから、まだ生きているフランソワとジャンジャンに手紙が来る。フランソワはオディールに出会ったテニスコートで、彼女の思い出にふける。
「オディールの夏」の解説
性への欲望を通して人間の生、死、老いの問題をシニカルに描くコメディ・ドラマ。監督は「伴奏者」のクロード・ミレールで、川端康成の「眠れる美女」に着想を得たという脚本は彼にとって初の単独オリジナル。製作は監督夫人のアニー・ミレールと「愛の報酬 シャベール大佐の帰還」のジャン・ルイ・リヴィ、エグゼクティヴ・プロデューサーはアニー・ミレールとジャン・ジョゼ・リシェール、撮影はギヨーム・シフマン、音楽はピエール・ボシュロン、アントワーヌ・ウーヴリエ、ヴァンサン・グレンほか、美術はトリュフォー映画の常連で知られたジャン・ピエール・コユ・スヴェルコ、編集はアンヌ・ラファルジュ、録音はポール・レネとジェラール・ランがそれぞれ担当。出演は「イヴォンヌの香り」のジャン・ピエール・マリエル、「赤い航路」のエマニュエル・セニエ、「パリの天使たち」のリシャール・ボーランジェ、「ゴダールの決別」のベルナール・ヴェルレーほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1995年10月7日 |
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キャスト |
監督:クロード・ミレール
出演:ジャン・ピエール・マリエル リシャール・ボーランジェ エマニュエル・セニエ シャンタル・バンリエ Nadia Barentin ナタリー・カルドーヌ ベルナール・ヴェルレー クリスティーヌ・パスカル Jeanne Savary Mathilde Seigner Noea Dussard Catherine Mongodin |
配給 | ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画 |
制作国 | フランス(1994) |
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