嵐が丘(1992) 作品情報
あらしがおか
ヒースが咲き乱れる英国ヨークシャーの丘、“嵐が丘”と呼ばれるその丘に住む農場主アーンショーには息子ヒンドリー(ジェレミー・ノーザム)と娘キャシー(ジュリエット・ビノシュ)がいた。ある日アーンショーはジプシーのみなし子ヒースクリフ(レイフ・ファインズ)を神からの授かりものだと言って家に連れ帰る。父の死後、ヒンドリーは、ヒースクリフを下男として冷酷に扱いはじめる。ヒースクリフにとっての心の支えは美しい娘に成長したキャシー一人だった。二人は強い信頼と愛情で結ばれるようになる。しかし、近郷の裕福なリントン家の住人エドガー(サイモン・シェパード)と妹イザベラ(ソフィー・ウォード)に出会い、彼らの教養と優雅な暮らしに衝撃を受けたキャシーは、エドガーとの結婚を承諾してしまう。傷心のヒースクリフは嵐が丘をあとにし、そして数年後、事業に成功し、立派な紳士の姿となってキャシーの前に再び現れた。ヒースクリフはイザベラと結婚し、その後キャシーは娘キャサリンを生んで死ぬ。成長したキャサリン(ジュリエット・ビノシュ二役)はヒースクリフの息子リントンと結婚するが、やがてリントンは病死。キャサリンはアーンショー家で下男のように使われていたヘアトンとやがて結ばれるだろう。
「嵐が丘(1992)」の解説
エミリー・ブロンテの名作『嵐が丘』の映画史上五度目の映像化。今回は原作を最後まで忠実に映画化している。監督はテレビ・ドキュメンタリー出身のピーター・コズミンスキー。製作はキャスティング・ディレクター出身のメリー・セルウェイ。脚本はアン・デヴリン。撮影は「リトルマン・テイト」のマイク・サウソン。音楽は「ハイヒール」の坂本龍一が担当。主演は「ダメージ」のジュリエット・ビノシュ、英国ロイヤル・シェークスピアカンパニー出身で、本作が映画デビューとなるレイフ・ファインズ。「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」のソフィー・ウォード、「ヘンリー五世」のサイモン・シェパード、世界的な人気シンガーでアイルランド出身のシンニード・オコナーらが共演。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1993年7月3日 |
---|---|
キャスト |
監督:ピーター・コズミンスキー
原作:エミリー・ブロンテ 出演:ジュリエット・ビノシュ レイフ・ファインズ ジャネット・マクティア サイモン・シェパード ソフィー・ウォード ジェレミー・ノーザム ジェイソン・リディングトン シンニード・オコナー |
配給 | ヒューマックスピクチャーズ=ギャガ・コミュニケーションズ |
制作国 | イギリス(1992) |
上映時間 | 105分 |
ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-02-20
この映画105分はあまりにも短いですね。3時間あってもいいくらいです。
どうして、たったの105分にまとめたのか、そのあたりを是非とも監督さんに聞いてみたいです。
これだけ長い物語をたった105分で伝えようとするなんて、どう考えても無理です。
ジュリエット・ビノシュのキャサリンは、私はあまりいいとは思いませんでした。迫力不足という感じです。
逆にレイフ・ファインズのヒースクリフは、とても良かったですね。ハマリ役です。
粗野な感じも、ナイーブな感じも、両方とも実にうまく演じていたと思います。
音楽を担当していたのは、なんと坂本龍一さんだったんですね。
荒涼とした画面にぴったりの音楽で、胸に響きました。
やっぱり映画の音楽は、重要なポイントだなと痛感しました。
こう言ってはなんなのですが、この映画にはすぎた音楽でしたね。